お弁当にまつわる苦い思い出
気がつけばもう10月に入り、今年も残り3ヶ月となりました。
つい最近まで猛烈な暑さにうんざりしていたはずなのに、急に秋の気配を感じるようになり、天気予報で「上空に寒気が流れこむ」という言葉を聞くと、このまま一気に冬まで進んでしまうのでは!?とさえ思ってしまいます。毎年恒例のセリフですが、1年が経つのは本当に早いですね。
さて、先月の政策特集「食を支えるイノベーション」は、もうご覧いただけましたか?
テーマに合わせて出来上がった9月のデザインは、とても美味しそうなお弁当箱でした。
お弁当箱を見て思い出すのが、学生時代の少し苦い思い出です。
学生時代に母が毎朝早起きをして作ってくれたお弁当。そこに冷凍食品が入っていたことは珍しくありませんでしたが、私は食べた瞬間に冷凍食品だ、とわかってしまうような味が苦手でした。今でこそ冷凍食品はとても美味しいものばかりですが、当時は母の手料理の味を好んだためか、ある日、生意気にも「もうお弁当に冷凍食品は入れないでほしい」とストレートに伝えてしまいました。
今、自分がお弁当を作る立場になって、なんて親不孝な娘だったのだろうと、あのとき放った言葉を深く反省しています。もし、今の私が自分の子どもたちからそんなことを言われたら、速攻でお弁当作りを放棄するか、敢えて冷凍食品だらけのお弁当にすることでしょう。今でも我が家では冷凍食品にとても助けられていて、時短・栄養バランス・美味しさの全てにおいて、忙しい家庭の味方だと思っています。
そしてお弁当を作っていると、普段、学校が提供してくれる給食にもありがたみを感じます。創意工夫を凝らしながら、私たちの食生活を支えてくれる誰かがいるということは、とても心強いことです。この場を借りて、食に携わる全ての皆さんに深く御礼申し上げます。
先月の特集でも、私たちの食生活を日々支えてくれている様々なイノベーションについて、5回に渡り紹介しました。
健康に気をつけつつ食生活を思いっきり楽しみたい方をサポートするサービスに関する記事や、スーパーマーケットでのIoTを活用した食品ロスへの取り組み、事業承継により野菜パウダーを開発した後継者の奮闘の様子や、ついに食品の世界にも導入された革新的なロボット、最新情報を交えた”バイオの力”で食を助けるものづくりなど、食の世界の様々なイノベーションをご紹介しています。まだご覧になっていない方は、気になる記事をぜひチェックしていただき、身近な食に関する「なるほど!」が詰まった内容をぜひお楽しみくださいね。
食の繋がりで紹介すると、「地域で輝く企業のコーナー」では、傷や色むらなどの理由で生食用として出荷できなかった果物を、「おいしいジュース」に加工し、新工場を建設して全国へ出荷をしている「山形食品」への取材記事を紹介しています。このジュース、当室でお取り寄せをした職員からも、すごくおいしい!と大好評でした。
HOTパーソンのコーナーでは、水不足の問題に着目し、節水ノズルと洗剤不要の食器を開発して「世界を節水する」ことに挑戦している、DG TAKANO代表取締役の高野雅彰さんへのインタビュー記事を紹介しています。自分が会社をやるなら「デザイン会社」と決めて創業した時の思いや、日本のものづくりとデザインの関係性についても語っていただきました。
デザインといえば、ファッションや見た目の形といった「意匠」のことだと思われがちです。しかし、デザインとはそれだけでなく、コンセプトや戦略といった「設計」も含まれています。さらに、デザインは身の回りに溢れており、私たちの生活と密接に関わっています。
そこで、今月は「デザインで織りなす経済と文化」を特集します。つい最近、10月1日が「デザインの日」だったことはご存じでしょうか?こちらについては60秒早わかり解説で取り上げていますのでぜひご覧ください。今後公開される記事もどうぞお楽しみに!
経済産業省広報室/METI Journalオンライン編集チーム
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