チャレンジできる企業を目指して
アルプススチールを支える「女性パワー」
1938年に創業して以来、スチール製オフィス家具の製造・販売を手がけるものづくり企業「アルプススチール」(愛知県名古屋市)。社員の男女比はおおよそ7:3になっており、事務職だけでなく実際に製造に携わる工場内でもプレスや溶接、板金加工、クレーン作業などの工程で多くの女性が活躍している。
また、年代の違う女性のみでプロジェクトチームを作り、「ALPSの女性が考えた女性のための女性が使いやすいロッカー」の商品化にも取り組んでいる。
自分の意見を出し合う
同社では社員が自分の意見を出し合える活気のある会社を目指しており、女性をはじめとした多様な人材の活躍が欠かせないとの考えから、主任以上の役職者の男女比も社員全体の男女比と同等にしている。また、男女問わずの育児休暇の取得や、フォークリフトや玉掛クレーン等の資格取得ができる環境整備も行っている。
長谷川茂社長は、ものづくり業界で働く女性には、前例がないといった理由であきらめることなく、「チャレンジする」ことを大切にしてほしいと考えており、引き続き、一緒にものづくり業界を盛り上げていきたいと思っている。
多様な人材の活躍後押し
中部地域は、日本のものづくりをリードする地域として発展してきただけに、日本がさらに競争力を発揮する上では、同社のように女性をはじめとする多様な人材が活躍する企業がより多く生まれることが期待される。
中部経済産業局では、ものづくり企業で働く女性とそれを支える企業を応援するため、「ものづくり女子の活躍応援サイト」を運営している。この中では女性が活躍する企業の経営者や企業で活躍するロールモデルとなる女性、そして理系女性(リケジョ)からのメッセージをはじめ、女性の活躍に取り組む中部のものづくり企業を紹介している。研修やイベントなどの情報も発信しているのでぜひ、ご覧いただきたい。
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