60秒早わかり解説

屋外で起こる子どもの製品事故を未然に防ぐには

出典:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)


 8月中は夏休みということもあり、子どもが一人で過ごす時間が増えたり、外出する機会も多くなるため、製品事故にあう危険性が高くなる。屋内、屋外問わず多くの子どもの製品事故が発生しており、保護者の不注意が原因の事故も発生している。

自転車やベビーカーでの事故が継続

 近年、事故件数は減少傾向にあるが、2009年度から2018年度の10年間に屋外で発生した子ども(0歳~14歳)の死亡や、重症を負った重大製品事故は111件(115人)あった。中でも自転車やベビーカーによる製品事故の割合は高く、継続して発生している状況であり注意が必要だ。

大人の不注意で発生した事故も

 被害状況でみると、死亡1人、重傷114人となっており軽傷事故も260件(280人)発生している。事故事例としては、子どもが自転車で走行中に、ハンドルにかけた荷物などが前輪に巻き込まれて転倒したことによる負傷事故や、傾斜した不安定な芝生の上に幼児を乗せた状態でベビーカーを止めたため、大人が目を離した際にバランスが崩れて転倒し、乗っていた子どもが腕を骨折した事故などがある。他にも、運動器具や自転車の可動部や隙間に手足を挟み込んだり、鋭利な部分に接触したことで切り傷などのけがを負った事故なども発生している。

製品を使用する際の注意や危険性を理解

 屋外や外出先では保護者の注意が行き届かないことも少なくない。また、外出先では日常と環境が異なり、子どもの興味の対象が多くなる。子どもの事故を防ぐため、大人が安全に配慮された製品を選び、製品を使用する際の注意や危険性をよく理解し、可動している部分、隙間、鋭利な部分などの危険源から子どもを遠ざけ、リコール情報の確認も心がけたい。

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