
【万博60秒解説】日本初!「合成燃料」を使用したバスが来場者を運びます
まもなく開幕する大阪・関西万博。会場は「未来社会の実験場」として、様々な政策分野において、最先端の研究開発の成果や実証事業を実際に間近で見たり、体験したりすることができます。今回取り上げるのは、カーボンニュートラルにも貢献する大きな可能性を秘めた「合成燃料」です。

「合成燃料万博シャトルバス」が爆誕!
去る3月27日。とある「お披露目式」が大阪駅構内で盛大に開催されました。国内初となる、「合成燃料を使ったバス」の運行を祝うイベントです。万博の開催期間中は、大阪駅と夢洲の万博会場の間を結んで、シャトルバスが運行されることになっています。その中に、話題の最先端技術「合成燃料」が使われて運行されるバス(「万博シャトルバス」があるのです。
CO2(二酸化炭素)とH2(水素)で製造する低炭素な燃料?!
合成燃料とは、CO2とH2を合成して製造される燃料。“人工的な原油”とも言われています。原油と異なるのは、原料にCO2を使用すること。製造から使用までのCO2排出量を削減できるという点が重要なポイントです。合成燃料が社会実装されれば、従来の「内燃機関」(例:ガソリンを使うためのエンジン)や、既に存在している燃料インフラ(例:ガソリンスタンド、運搬用タンクローリーなど)をそのまま利用できるので、新たなインフラの追加投資は不要。そのため、導入コストをおさえることができ、スムーズに市場に導入できると考えられています。また、合成燃料は常温常圧で液体であるため長期備蓄が可能であり、既存タンクも活用できるため、災害時にも活躍できる可能性があります。
国内初!合成燃料製造実証プラント
万博シャトルバスに使用される合成燃料は、横浜市にあるENEOS中央技術研究所内の実証プラントで製造されました。このプラントでは、1日に1バレル(約160リットル)の合成燃料を製造できます。原料から合成燃料を一貫して製造できるのは、日本初です。

カーボンニュートラルに向けた合成燃料の可能性を体感してほしい
2050年のカーボンニュートラルの実現。その高い目標の実現に向けては、航空機、自動車、船舶などの運輸分野での脱炭素化が不可欠です。その解決の方策は、「電化」や「水素」だけではなく、「合成燃料」の可能性も模索中。万博シャトルバスは、そうした取組の一つです。万博会場に向かう際には、普段の乗り心地と変わらない「合成燃料」を使用したシャトルバスを試してみてはいかがでしょうか。
経済産業省 燃料供給基盤整備課
【リンク先】
国内初となる合成燃料を使用した万博シャトルバスお披露目式を開催
国内初となる原料から一貫製造可能な合成燃料製造実証プラントが完成