大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】世界に向けて、日本の食の魅力を発信! 未来型レストランの注目ポイントはここだ③(ロボット・未来食品こんにちは)

まもなく開幕する大阪・関西万博で華やかなパビリオンやイベントなどと共に楽しみなのが「食」。会場内には、未来、文化、技術といった万博らしいテーマを体感できるグルメスポットが目白押しです。「食」の視点から大阪・関西万博の見どころをお伝えする第3回です。

これぞ未来だ!『ロボット』も大活躍

万博会場内のレストランではたくさんのロボットや最新鋭のマシンが活躍します。

SUNTORY PARK CAFE Lidris

サントリーが「未来型営業施設」のエリアで運営する「SUNTORY PARK CAFE」は公園をイメージしたウォーターサイドの明るい店内で、ホットドッグや天然水のかき氷、ここでしか飲めないオリジナルのコーヒーなどを楽しめます。このカフェに設置されるのが、ドリンクに絵や文字を描くことができるロボット「Lidris」です。

SUNTORY PARK CAFE Lidris

飲み物に絵を描くと聞くとラテアートのようなものを想像しますが、サントリーが開発した「Lidris」は液体の中に立体的に線画を描くことができます。言わば新感覚の飲むアート。味や絵の出来栄えだけでなく、描いている過程も見ごたえ十分です。

テラスニチレイ「ニチレイ特製チャーハン(仮称)」

1970年の大阪万博にも出展したニチレイが「EARTH TABLE ~未来食堂~」に出店するレストラン「テラスニチレイ」は、冷凍食品メーカーならではのアプローチで料理を提供します。

目玉メニューは、調理ロボットを使い、カスタマイズができる炒飯。特製冷凍炒飯をベースに、卵の量、具材の選択、味付けなど、自分好みに仕上げることができます。「卵多めのニンニク追加」など、バリエーションは約20種類。客の指示に従って機械が自動で調理します。「食品業界では、人手不足が大きなテーマです。人手をかけなくても高い品質の料理を作ることができるという価値を提供したい」と担当者は話しています。

飲食ブースの「サスティナブルフードコート」内に登場するのが食い倒れの街・大阪を代表する名店が集結する「大阪のれんめぐり 〜食と祭EXPO〜」。たこ焼やねぎ焼、串カツなどの名店12店と2週間ごとに店が入れ替わるイベントスペース店1店の計13店が軒を連ねます。「外食産業のAI化がフードロスの削減や人員不足の解消につながることを体感してもらう「社会貢献に繋がる飲食体験」を目指しています。

人員不足の解消策として、ブース内に配膳ロボットやコンシェルジュロボットなどを導入。一部店舗では調理ロボットなども登場します。「『たこ家道頓堀くくる』では、ソースをかけてくれるたこ焼お助けロボットを今開発中」(白ハト食品の担当者)といい、ロボットを使った未来型のパフォーマンスが楽しめそうです。

万博ならではの食体験を!

今回紹介した以外にも未来の食を体感できるレストランやグルメショップがいくつもあります。パビリオンやイベントだけでなく、日本が世界に誇る技術を、食を通じてぜひ体験してみてください。

◇今回チェックしたグルメ店◇
未来型営業施設
・SUNTORY PARK CAFE

EARTH TABLE ~未来食堂~
・テラスニチレイ

サスティナブルフードコート
・大阪のれんめぐり~食と祭 EXPO~