子どもたちと一緒に考える資源循環~出張授業で学ぶ“持続可能な社会”
―プラスチック資源循環に挑む
「クイズです!この中で資源として再利用できるものはいくつあるでしょう?」
「5こ!」「4こ!」と積極的に手を上げる子どもたち。都内近郊の小学校で、先生方の協力の下、資源循環を題材に実施された出張授業の一コマです。2022年4月からスタートした「プラスチック資源循環促進法」広報の一環として、資源循環に取り組む企業と一緒に、生活の中で身近に感じてもらえるようなアプローチを実施しています。
環境問題への関心が高い子どもたち
3月中旬までに5校での出張事業が実現しました。毎回4~6年生の約100名の児童が参加します。社会の授業などで、環境問題を学んでいるため、基本知識を持っている子どもたちが多い印象を受けます。
授業は、資源循環の現状について経済産業省から説明し、企業から具体的な取り組みを紹介した後、子どもたちがグループに分かれて、感じたこと、考えたことをディスカッションします。子どもたちの発表から「海洋プラスチックが、海の生き物に影響を与えている」「SDGsの取り組みが大切」といった言葉が聞かれ、普段から関心を持って取り組んでいることが垣間見られます。
身近な企業の取り組みから学ぶ資源循環
遠く離れた地球のどこかで起こっている問題でも、自分たちの生活の中で実際に使ったり、関わったりする身近な製品が関係していると知ることで、より自分ごととして感じられます。今回出張授業を実施した企業も、子どもたちが知っている製品やサービスで資源循環への取り組みを行っています。授業では子どもたちにその一例を紹介しました。
一人一人が主人公のサーキュラーエコノミー
子どもたちの発表では、小さなことからでも、自分たちで工夫して、環境問題や資源循環に取り組むことが大切だという意見が多くみられました。プラスチック製品を使う人の意識、資源循環に対応する製品を創る企業の努力、ルールや規制を目標達成に向け整備する国の役割、そこに関わるすべての人たちの取り組みによって、資源循環型社会が実現していきます。
資源循環経済課
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