○年に1度の・・・
今年の2月22日は、西暦を含めた年月日の中に「2」が6回も登場する特別な日、と話題になりました。「猫の日」も、特別に今年は「スーパー猫の日」となり、イベントが各地で開かれたり、猫にまつわる心温まるニュースやSNSでの発信が話題になったりしましたね。同じ数字が6回並ぶのは、2011年11月11日以来、10年と3ヶ月ぶり。この次は、2101年11月11日まで、80年ほどお預けということになります。
珍しいイベントや出来事が起きるとき、よく「○年に1度の~」という言い方をしますよね。どんなケースで使われることが多いのか、改めて検索エンジンで調べてみます。
「数十年に1度」と検索すると、災害の発生に関する結果が多く返ってきます。気象庁が発する特別警報は、まさに数十年に1度のレベルの大雨や大雪などが予想される場合に発令されるものです。
「百年に1度」と検索すれば、うって変わって、自動車一色。電動化や自動化など、これまでの自動車の付加価値や産業構造が変わる、と言われています。カーボンニュートラル目標とも相まって、経済産業省でも重要なテーマの1つであることは、METI Journalオンライン読者の皆様には釈迦に説法です。
そして「千年に1度」登場するのが、美少女です。検索結果に、小野小町よりも最近の時代の、1000年に1度の美少女が何人かヒットするのは、きっと気のせいでしょう。
さて、この流れから満を持して登場するのが、METI Journalオンライン。今月特集するのは、約20年に1度の大イベントなんです。
過去の「中小企業白書」を紐解けば、外部株主のいない中小オーナー経営企業の3割以上で、経営者の在任期間が「20年以上」であるというデータがあります。中小企業経営者の高齢化や後継者不足が叫ばれていますが、「事業承継」によって、中小企業の技術やノウハウ、雇用を守っていくことは喫緊の課題。まさに、事業承継は、中小企業にとって20年に1度の一大事です。
それは、手塩にかけて育ててきた会社の未来、そして大切な従業員と顧客を守っていくため、避けては通れない道。だけど20年に1度のこと、一体いつから、どのように備えたら良い?適切な専門家の相談を受けられずに、ひとり悩んでいる中小企業経営者も少なくありません。
そして、中小企業の円滑な事業承継の成否は、中小企業だけの問題ではありません。大企業から中小企業・小規模事業者まで、多くの企業が機能を分担してきた日本のものづくりにとって、サプライチェーンの一部が欠けてしまうことは、産業全体の競争力に影響が及ぶ問題です。
実は足下では、中小企業におけるM&Aが増加するなど、経営者の事業承継に対する意識の変化も見られ始めています。また、後継者が、既存の経営資源を活かした新たな取組や販路開拓に積極的に取り組むなど、事業承継を転機に飛躍しようとする企業も。
その答えは、事業承継に。
~つなぐ・変える・育む
ぜひお楽しみに。
経済産業広報室/METI Journalオンライン編集チーム
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