60秒早わかり解説
日本のごみは激減。しかし・・・
2000年度、日本全体でのごみの埋立量は約5600万トン。なんとピラミッド9個分に相当する量だった。
いまでは3割以下の量に
その後は、埋立量は徐々に減り、2014年度には約1480万トンにまで減っている。「ごみを出さない(リデュース)」「使えるものはそのまま再利用する(リユース)」、「再資源化する(リサイクル)」。これらの英語の頭文字をとって3R(スリーアール)と呼ばれる取組が進んだためだ。
家電をリサイクル
家電については、そのまま埋め立てずに、リサイクルする仕組みができている。大型の家電4品目の、①エアコン、②テレビ、③冷蔵庫・冷凍庫、④洗濯機・衣類乾燥機については、リサイクル料金を支払って、購入した店や、買替えをする店、または市町村で回収している。
また、小型家電のパソコンや携帯電話などは、メーカーが自主回収したり、市町村や認定事業者などが集めている。
ごみが資源に
ごみとして廃棄される家電には、鉄、アルミニウム、銅、金、銀、レアメタル等の有用な金属類が多く含まれている。これらを、採掘可能な資源と見立てて「都市鉱山」と呼ぶこともある。新たなビジネスモデルとして、ごみから価値ある資源へと生まれ変わらせる取組が、本格的に始まっている。
しかし、ここに違法な無許可業者が入ってくると、こうしたリサイクルがうまく進まないばかりか、不法投棄などの環境への悪影響のおそれがある。警察や自治体も取り締っていますが、消費者が正しい手続で家電を廃棄し、悪質な無許可業者につけいる隙を与えないことが、ごみが資源になるための第一歩となる。
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