今月のヒトコト

今、「水」がアツい


 
 蛇口をひねれば、いつでもきれいな水が出る。
 それは、決して当たり前のことではありません。安全な飲み水を利用できない人は約22億人、安全に管理されたトイレを使用できない人は約42億人もいるそうです(2019年時点)。10年近く前の話ですが、海外に赴任した知り合いが「水は普通に出るけど、何回か洗濯すると白シャツが黒くなってしまう」と話していました。

 途上国の都市化と産業の進展などを理由に、世界の水ビジネス市場はここ10年で急拡大しています。2010年に約50兆円だった売り上げは2020年で約70兆円、2030年には112.5兆円と予測されるほど。コロナで大きな打撃を受けている産業が多い中、コロナ禍だからこそ、公衆衛生環境の整備の需要が高まっている他、ここ数年で激甚化する水災害への予防や災害予測などの需要も増えています。
 しかし、水ビジネスはフランスをはじめ中国、アメリカなど強豪国が複数存在し、新興国のマーケットでは他国との熾烈な競争を勝ち抜かなければいけません。

 11月の政策特集では、「水ビジネス海外戦略」と題し、市場の動向や政府の取り組み、海外での日本企業の取り組みなどを紹介します。

 METI解体新書のコーナーでは、統計の「中の人」を紹介します。統計は語るコーナーの記事をどんな人が、どんな想いで書いているのか紹介します。

 11月と聞いて思い浮かべるイベントは何でしょう?
 経済産業省的には伝統的工芸品月間、素形材月間などがあり、11月1日は計量記念日でした。世間一般的には10月のハロウィン、12月のクリスマスの間に挟まれ、何もないと思いきや、11月11日は細いお菓子の日、11月18日は舞浜の有名キャラクターの誕生日、11月29日は良い肉の日と、意外と有名な日がたくさんあります。
 「食欲の秋」、「経済活性化」という大義名分のもと、美味しいものをたくさん食べましょう!
 

経済産業省広報室/METI Journalオンライン編集チーム

 

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