今秋、エネルギー分野の国際会議を東京で開催
経済産業省は3つのエネルギー分野の国際会議を、9月25日、26日の2日間にわたり、東京で開催する。水素及びカーボンリサイクルは25日にホテルニューオータニで、LNG(液化天然ガス)は26日にグランドプリンスホテル新高輪で開催する。
9月2日の時点で、3会議合わせて各国政府からの閣僚級・国際機関からの出席者は19名を見込み、総勢2080名以上が参加予定だ。
水素閣僚会議2019
昨年に引き続き第2回目の開催となる水素閣僚会議では、世界の主要な水素関係国の閣僚・民間企業の参加を得て、前回発表した「東京宣言」に関する各国の取組状況を共有するとともに、グローバルな水素の利活用に向けた政策の方向性について議論を深め、世界全体で水素の普及に向けた取組の加速化を図る。
カーボンリサイクル産学官国際会議2019
カーボンリサイクル産学官国際会議は、CO2を炭素資源(カーボン)として捉えた「カーボンリサイクル」というコンセプトの普及・拡大に向け、産学官が連携して議論を行う世界初の国際会議だ。大気中に放出されるCO2を削減し、気候変動問題の解決への貢献、新たな資源の安定的な供給源の確保につながるイノベーションの促進を図る。また、各国の革新的な取組や最新の知見、国際連携の可能性を確認し、各国間の産学官のネットワーク強化を促す。
LNG産消会議2019
日本におけるLNG導入50周年という節目の年にあたる今年、LNG産消会議2019(第8回)は、過去最大数の各国閣僚が参加を予定し、これまで以上に大きな注目を集めている。LNGの需要は、特にアジアにおいて2030年までに3~4倍に膨れ上がり、それに呼応するようにLNG供給も北米・ロシア・豪州・東南アジア等の新たな生産国が台頭しつつある。こうしたLNG市場の拡大を後押しするため、LNGセキュリティ確保の重要性に加え、LNGマーケットにおける新たな投資・売買に関する議論や、低炭素化をはじめ環境問題への対応策に関する議論、デジタル技術の活用等、業界のイノベーションの動向に関する議論も行われる予定。
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