60秒早わかり解説

家庭内の製品、10年選手はそろそろ点検


 長期間使用した製品は、経年劣化が原因で重大な事故につながる恐れがある。自宅に長年使用している製品がある場合は、事故を防ぐために点検をするようにしよう。

長期使用製品安全点検制度の対象は9品目

 2009年4月、「長期使用製品安全点検制度」が始まり、経年劣化により危害を及ぼすおそれが特に大きい9品目を「特定保守製品」に指定した。対象製品を購入する際、「所有者情報」をメーカーに登録し、点検期間が始まる半年前から、メーカーからの点検の案内が届く仕組みだ。制度開始からもうすぐ10年。制度開始直後に購入した製品はそろそろ点検が必要な時期になる。案内が届いたら早めの点検(有料)をお願いしたい。

点検案内が届かないときは

 点検期間を迎える対象の製品が自宅にあっても、点検の案内が届いていない場合、購入時に所有者情報を登録していない可能性がある。まずはメーカーに連絡してほしい。
 賃貸住宅でもともと設置されていた場合は、大家さんや不動産業者に確認を。いつ購入したか覚えていない場合は、メーカーのホームページなどで、点検制度の対象製品かどうかを確認することができる。
 また、2009年4月以前に購入した製品も、希望すれば点検を受けることができるので、メーカーに連絡するとよい。

ユーザー登録を忘れずに

 10年以上使用した「特定保守製品」の対象製品による重大製品事故のほとんどが火災を伴う事故となっている。重大な事故を未然に防ぐためにも、確実に点検を受けられるよう、対象の製品を購入したら所有者情報の登録を忘れずにお願いしたい。

【関連情報】
長期使用製品安全点検・表示制度の概要(経済産業省HP)

長期使用製品安全点検・表示制度の簡単なリーフレット

長期使用製品安全点検・表示制度の詳しいパンフレット

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