
【万博60秒解説】ついに開幕! 世紀のセレモニーの現場レポート

ついに4月13日に開幕した大阪・関西万博。各パビリオンやイベントの様子は、メディアでも連日報じられるようになりました。ここでは、開幕前日から当日にかけての各種セレモニーの「裏側」を、経済産業省の担当者の目線で、現場からレポートします。
皇室ご視察から始まる怒濤の直前期

(出典)宮内庁Instagram
開幕2日前の4月11日。万博会場と関係者の緊張感は既にクライマックス状態に達していました。というのも、開会式を前に、天皇皇后両陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が会場をそろって御視察。東京以外の場所では滅多にお目にかかれない光景です。それだけに、厳重な警備と緻密な段取り、センチメートル単位(!)での立ち位置の特定と秒単位(!!)での工程管理は、準備に携わる役人たちにとっても全くの未体験ゾーン。「開幕が近づく緊張感」と「皇室をお迎えする緊張感」が重なりあっていきます。
盛大に挙行された「開会式」!

(出典)宮内庁Instagram 及び 首相官邸HP
そして翌12日の土曜日の午後。会場内のEXPOホールで、大阪・関西万博の開会式を挙行。テレビ生中継をご覧いただいた方もおられたかと思いますが、何よりも、列席された来賓がすごいこと。日本中のVIPをすべて集めてきたような陣容です。石破総理以下、10人以上の閣僚、衆参両院の議長、最高裁長官、国会議員は300人弱。海外からの来賓も多数出席。日本を代表する企業の社長さんの顔もちらほら。
ホールの所定の位置に列席の皆さんを正確に誘導するのも大プロジェクト。陛下・殿下を石破総理にお迎えいただいて、それから関係者を誘導して着席を確認して……と無数の段取り。式典が始まった頃には、既に神経をすり減らしてぐったりしたスタッフですが、いったん式典が始まると、感動の嵐に包まれます。絢香さんの力強い伸びやかな歌声で国家が独唱され、“RE-CONNECT”をテーマとした祝賀行事が始まりました。
秋篠宮皇嗣殿下がタッチパネルに手を触れるという形で、大阪・関西万博の開会が高らかに宣言された様子は、中継やニュース映像でご覧になった方も多かったと思います。感動の瞬間がいくつもありました。
開会式終了後の夕刻には、会場を大阪市内のホテルに移して、開会式レセプションを開催。万博に協力した日本企業の関係者や海外の賓客ら約900人が参加して盛大にお祝いをいたしました。ちなみに、石破総理がレセプション会場を後にする際には、どこからともなく現れたミャクミャクが見送るというサプライズも。

(出典)首相官邸HP
開幕、会場に向かう最初の笑顔たち
そして遂に迎えた翌13日(日)の公式開幕日。朝9時の開門直前には多くの来場者の方が東ゲートの前に並び、今か今かとゲートが開くのを待ち構えます。陸上自衛隊の音楽隊が万博テーマソング「この星のつづきを」を演奏。会場を待つ人たちのワクワク感を更にブーストします。そして開門に先立ち、テープカットセレモニーを実施。伊東万博担当大臣、武藤大臣らが並ぶ中で、十倉博覧会協会会長が万博の開幕を宣言。万博、最初のお客様たちが次々と入場される姿を、ミャクミャクとともにお出迎え。多くの方々がミャクミャクのぬいぐるみなどを片手に、笑顔、笑顔、笑顔の波が印象的でした。

こうして10月13日まで半年間に及ぶ大阪・関西万博が幕開けしました。4月13日に来場された方は約14万人。翌日以降も、多くの皆さまにご来場をいただいています。その中で生じた様々な課題については、博覧会協会とともに一つ一つ課題解決を図っています。18日の武藤大臣の閣議後記者会見で改善点をお知らせしたところです。
多くの方々のご来場をお待ちしております。
経済産業省 博覧会推進室
【リンク先】
開会式リンク
武藤大臣会見 4/18リンク
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