【万博60秒解説】 この海外パビリオンがすごい②
~経済産業省担当者が選ぶ、来訪おすすめセレクション~
まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内には、160を越える国や国際機関のパビリオンが立ち並びます。経済産業省の万博担当者が独断と偏見で紹介していく第2弾。今回は「球体」が印象的に使われているパビリオンに注目します。
スイスの「シャボン玉」は究極の軽さを目指す
「最も軽い」パビリオンを目指す。そんな意欲的目標を掲げているのは、スイスのパビリオン。人類が地球環境に与える「負荷」を意味するエコロジカル・フットプリントが大阪・関西万博内において最も小さくなるように設計。シャボン玉のような球体が据えられた建物は、見るからに軽そうです。
「ゆたかな未来とは何か?」と来場者に問いかける対話型プログラムで世界の課題を学習した後には、アルプスの少女ハイジの名を冠した「ハイジ・カフェ」で、ラクレット、仔牛のクリーム煮、チョコレート・フォンデュ…… スイスの美食をご堪能あれ。
クリーンエネルギーの陽が昇るオランダ館
オランダ館の中心に鎮座する不思議な球体。これは、「持続可能なクリーンエネルギー」と「日の出」を表現したものです。パビリオン内では、クリーンエネルギーを水から生成する新技術も紹介。オランダから万博に合わせて来日するビジネス関係者のイベント企画も満載です。
シンガポールの小さな赤い点
シンガポールのパビリオンは、「赤い球体」が目印。一体何を意味しているのでしょう? 実は、とっても興味深い視点から、シンガポールらしさを表現しています。世界有数の都市国家シンガポールですが、国土の広さは、東京23区をやや上回る程度。そのため、世界地図上では、赤道近くに「丸い点」で記されることも多いそうで、自国を「小さな赤い点」という愛称で呼ぶこともあるとか。地理マニアの心をくすぐるモチーフのパビリオンですよね。
万博会場にある各国のそれぞれの思いが詰まった「球体」。夜にはライトアップされ、いずれも、とても幻想的で「映える」スポットに変貌します。ぜひ、現場で実物を間近でご覧いただければ、これらの国の人々が込めた思いを感じることができるはずです。
経済産業省 博覧会推進室