大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】万博の準備って、どうなってますか?

(写真提供)公益社団法人2025年国際博覧会協会、株式会社大林組 (撮影:株式会社伸和 2024年12月20日撮影)

まもなく開幕する大阪・関西万博。「パビリオン建設、間に合うの?」といった心配の声をいただくこともありました。最新の状況をお伝えします。

つながった大屋根リング。建設は急ピッチで進捗中。

会場建設現場をドローンで空撮した直近の写真(↑)をご覧下さい。大屋根リング(直径約600m、全長約2km)は既に組立て完了。外周は一つに繋がっています。リングの外側の日本企業や公的機関のパビリオンなどの建設は、ほぼ予定どおりに進んでいます。

独自デザインの海外パビリオン。難しい工程管理。

進捗が懸念されてきたのは、リング内側の海外パビリオン。特に、52ヵ国の「独自パビリオン」です。各国が創意工夫を凝らしたデザインは、見るだけでも楽しめる万博の大きな魅力。他方で、これらは、外国政府が自ら建設会社を選定・契約して施工管理しなければなりません。20年前の愛・地球博の時には、建物は博覧会協会が一括して建築し、各国は内装・展示を担うだけでした。

建設から内装・展示準備へ。

各国の現場担当者と、本国の意思決定者がきちんと繋がっていればよいのですが、予算見積もりやデザイン変更など、現地と本国間のコミュニケーションは一筋縄ではありません。日本側は、博覧会協会も政府も直接介入する権限は持ち合わせていませんが、それでも間に入って様々なサポートをし、すべてのパビリオンは既に着工済み。規模の大小や工法の違いもあって作業に要する時間は異なりますが、年明けにかけて建物は次々と完成し、内装や展示の工事に段階が移っていく見込みです。

海外目線で万博を発想する

生真面目な国、おおらかな国、準備の段取りには各国の個性が出ます。過去の万博では、展示や内装が開幕に間に合わない国もいくつかありましたので、きちんと開幕に間に合うよう引き続きフォローしていきます。こうした面での気苦労も、世界各国が関わる「万博」ならではと言えるのかもしれません。

経済産業省 博覧会推進室

【関連情報】
国際博覧会
EXPO2025 大阪・関西万博公式Webサイト