60秒早わかり解説
安全運転をサポート、「サポカー/サポカーS」
高齢ドライバーの事故なくすには
全死亡事故に占める高齢ドライバーによる事故の構成比は増加傾向にある。高齢化が進む中、安全運転を支援するには、どのような対策が必要だろうか。
事故の最大の原因は?
2017年に発生した75歳以上の高齢ドライバーの死亡事故は、ハンドル操作ミスやブレーキとアクセルの踏み間違えを含む操作ミスによるものが一番多く、次いで安全不確認や前方不注意となっている。一方、高齢ドライバーは今後も増える見込みで、今後の早急な対策が求められている。
ブレーキとアクセルの踏み間違えには
自動ブレーキに代表されるように、自動車の先進的な安全技術の開発が進んでいる。例えば、高齢ドライバー事故で特徴的なブレーキとアクセルの踏み間違え対応だ。万が一、誤ってアクセルを踏み込んだ場合には、車に設置されたレーダーやカメラが障害物を検知し、エンジンの出力を抑えて急加速を防止する。
官民をあげての取組
先進的な安全技術を装備した「安全運転サポート車」の普及には、自動車メーカーの技術開発・普及と、ユーザーの理解浸透が必要となる。このため官民が連携し、ホームページなどを通じた情報提供や体験試乗会の実施等、普及啓発を行っている。これらを通じ、2020年までに新車乗用車販売に占める自動ブレーキ搭載率を9割以上とすることが目標だ。
「安全運転サポート車」の普及に向けて
「安全運転サポート車」は、高齢ドライバーに限らず、全てのドライバーの交通事故防止や被害軽減対策として期待されている。一方、これらはあくまでも安全運転の支援であり、条件によっては作動しない場合もあるため、ドライバー自らが常に安全運転に心掛けていただくことが最も重要だ。引き続き官民で連携し、更なる普及啓発策の検討をしていきたい。
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