60秒早わかり解説

家電から情報漏えい? クルマにサイバー攻撃?


IT機器はもちろん、クルマや家電、医療機器など、あらゆる“モノ”がインターネットにつながるIoTの時代。私たちは、「便利」を手に入れた分だけ、大きな「リスク」も抱えることになった。

落としたスマホから・・・

 もし、あなたがスマホを紛失したら、大事なデータや情報が失われ大損害だ。でも、被害はあなただけにとどまらない。拾った人が不正操作をして、連携するIoTサービスが誤作動したり、サイバー攻撃の道具に使われたりするかもしれない。また、廃棄したIoT機器についても、例えば不正な仕組みが埋め込まれ中古店に売られたり──。いまや、そんなことも想定しておかなければならないのだ。

基本的な対策を怠らない!

 そうした中で一般利用者に求められるのは、まず上のようなリスクの存在を知ること。その上で、パスワードを初期設定から変更する、使用しなくなったら電源を切る、捨てるときはデータを消すなど、基本的な対策の実行が大事になる。

つくる側も“設計段階”から意識を

 一方で、IoT機器やサービスを開発する側にも高い意識が求められる。つながる相手に迷惑をかけない、不特定の相手とつながっても安全が確保できる。そうしたことを“設計段階”から考えておく必要があるだろう。

つながるリスクへの対処法

 悪意のある人は、セキュリティ対策が甘いところから狙ってくるのが常。だから、まずは基本的な対策が大切だ。国は便利の裏にある“つながるリスク”に対応するため、「IoTセキュリティガイドライン」を公表している。IoT関連の機器・サービスをつくる人、使う人、それぞれに向けた指針は、一度、目を通してみる価値ありだ!