60秒早わかり解説

今、会社に、攻めの標準化人材はいますか?


 近年、標準化は、市場や経済に大きな影響を及ぼすものになっています。標準化が、ビジネスのリスクになるかチャンスとなるかは、戦略次第です。

標準化の位置づけが大きく変化

 日本のJISや、国際的なISOなどの標準化は、かつては、技術や品質管理手法などを普及させていくことが主な目的でした。しかし、近年、「第4次産業革命」が進み、標準化の対象が個々の技術だけでなく、その総体である社会システムそのものへと広がってきています。

海外勢の積極的な動き

 国際規格の内容は、自社の製品や技術が市場を獲得できるかどうかに直結します。それが社会システムにまで広がるのであれば、なおさらです。欧米の企業は、ビジネスを左右する国際標準化活動を継続的に進めています。また、新興国も、国際標準化会議での重要ポストを、次々と獲得するなど、積極的です。

一方、日本は・・・

 日本では、国際標準化活動のルール形成としての側面が、経営層にまで十分に知られていません。そのため、きちんとした組織体制や人材育成が不十分となっています。外部環境が大きく変わったにもかかわらず、一部の専門家だけで、標準化に取り組んでいる、というのが現実です。

標準化人材育成アクションプラン

 標準化は、専門部署だけでなく、経営層から事業部門まで、幅広く認識を共有し、一丸で取り組まなくてはなりません。経済産業省は、日本の企業がどのようにして標準化人材を育成すべきか、そのきっかけをつかむためのアクションプランをまとめています。

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