60秒早わかり解説

この10年間の産業統計を一枚絵に


 この10年。リーマンショック(H20年)、消費税引き上げ(H26年)というインパクトある出来事があったが、日本の産業はどのように変化したのだろうか。

製造業、リーマンショック前の水準を下回る

製造業

 10年前の生産水準を100とすると、製造業全体はリーマンショックの影響で80の水準まで落ち込んだ。その後回復を見せたものの、依然として90を下回る水準で推移している。

サービス業、消費税の重しが足かせに

サービス業

 リーマンショックの影響は、製造業ほど大きくはなく、水準の落ち込みは95となった。その後は堅調に回復しつつあるが、消費税率引上げで若干ペースは鈍っている。

業種別では明暗が顕著

 業種別に見ると、明暗は顕著。10年前の水準を大幅に上回る業種もあれば、低下の一途をたどる業種も。医療、福祉は、リーマンショックの影響はどこ吹く風で、一貫して右肩上がりとなっており、もうすぐ130の大台に乗りそう。一方、情報通信機械工業は右肩下がりとなっており、10年前の半分以下の水準となっている。

10年単位でグラフィック

 産業統計を10年という単位で見てみると、いろいろな発見がある。個別の出来事に左右される年々の変化のみならず、産業構造の変化の大きなうねりを見て取ることができる。こうした大きな流れを直感的に分かるインフォグラフィックで表現した。詳しくはこちらで。
Graphics Gallery