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現代人の予想を裏切る「伝統的工芸品」


 伝統的工芸品、と聞くと値段が高そう、日常で使えなそう、といった縁遠いイメージがあるかもしれない。しかし実際に見て触ってみると、そのイメージは覆る。

伝統的工芸品とは

 100年以上の歴史があり、手作りで、伝統的な技術と材料を用いて作られ続けてきたものを、「伝統的工芸品」として経済産業大臣が指定している。現在、日本全国で222品目が指定。

素人目にも、美しい

染め物、壺、輪っぱ、漆塗りの画像

 アート作品は、その人の感受性によるところが大きいが、伝統的工芸品には、日本人であれば直感で感じやすい美しさがある。色の濃淡、かすれという繊細さ。細かい模様の連続が作り出す広がり。材料そのものが持つ美しさを最大限活かした風合い。

手に取ると分かる、機能性

桐箪笥、扇子、包丁

 伝統的工芸品はアート作品ではない。実際に使うことを念頭におかれた実用品だ。長年かけて培われた機能性の追求は、驚きの水準。タンスの密閉性や、扇子の開閉など、ちょっと手に取るだけで実感できる。

お手頃な値段でも

 すべてが高価な訳ではなく、数百円、数千円のものもたくさんある。身の回りの品として手頃な工芸品を持ったり、便せんや小皿、しおりなど、ちょっとした贈り物にも最適だ。

年中無休で展示販売

 東京にある青山スクエアでは、そんな伝統的工芸品が一同に展示され、販売もされている。伝統的工芸品が広く買われ、使われることは、伝統技術がこれからも長く生き続けるために必要なこと。間近で見て、手にしてみるきっかけにしてみてはどうだろうか。

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伝統工芸 青山スクエア