60秒早わかり解説

2050年に向けたxEV戦略、日本から世界に

世界の温暖化対策に貢献


 日本は2050年までに、世界で供給する日本車のxEV(電動車:電気自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車)化を進め、世界最高水準の環境性能を実現し、究極のゴールとして、世界のエネルギーの製造から車の走行までの温室効果ガス排出をゼロにする”Well-to-Wheel Zero Emission”にチャレンジする方針を打ち出した。

「自動車新時代」の到来、日本だからこそ

 2015年末にCOP21で採択されたパリ協定に基づき、各国で地球温暖化対策が進む中、自動車によるその対策への貢献に期待が高まっている。自動車は、コネクティッド、自動化、シェア・サービス、電動化といった100年に一度といわれる大変革を迎える「自動車新時代」に突入した。特に電動化による環境性能向上が大きく期待される。現在、日本は販売に占めるxEV比率は約3割、技術・産業・人材いずれもトップクラスである。これらを活かし、既に世界で約3割のトップシェアを占める日本車のxEV化を進め、世界の温暖化対策に貢献する。

究極のゴール

 日本は2050年までに、世界で販売する、商用車等を含む日本車の1台当たり温室効果ガスを8割程度、そのうち乗用車は9割程度削減(xEV100%を想定)を目指し、”Well-to-Wheel Zero Emission”にチャレンジする方針を打ち出した。

官民連携で実現する

 電動化のカギを握る全固体電池実用化に向けた政府・自動車メーカー・素材メーカー間の連携、日本主催の国際的な政策会議の開催、電池社会システム確立など実現に向けた官民の動きが始まっている。

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