60秒早わかり解説

介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ。経済産業省のOPEN CARE PROJECTを知ろう

左側の青い「O」は閉じた介護の現状を、右側のCは開いた介護の未来を表している

2025年、6人に1人が75歳以上になり、日本は世界に類を見ない超高齢社会を迎えます。75歳は、介護が必要になる率がぐんと高くなる年代です。介護される人が増えることで、介護する人も増えていきます。高齢社会の進行に伴い、仕事をしながら家族などの介護をする人(ビジネスケアラー)の数は、2030年には318万人になる見込みです。

社会全体として介護に関わる意思表示

経済産業省で始まった「OPEN CARE PROJECT」の目的は、介護を「個人の課題」から「みんなの話題」に変えること。介護当事者や介護業務従事者、メディア、クリエイター、企業など、多様な主体を横断して、介護に関する話題を議論し、課題解決に向けたアクションを推進するプロジェクトです。介護に直面する方のノウハウや課題感を、介護に関わっていない外部の方にシェアする機会は、これまでほとんどありませんでした。“よそもの”が入ることで、ノウハウを広め、介護が変わるきっかけやアイディアを拡げることを期待しています。

介護当事者・介護業務従事者・クリエイターなど、多様なステークホルダーを交えて介護に関する対話を行う「OPEN CARE TALKS」の様子

(過去3回行われた討論会「OPEN CARE TALKS」での対話やOPEN CARE PROJECTの詳細はこちら

「OPEN CARE PROJECT AWARD 2023」開催。介護を変える実体験、取組、ひらめきを募集

さらに、2023年12月より「OPEN CARE PROJECT AWARD 2023」を開始。3つの部門で介護を「みんなの話題」へ転換する取り組みやアイデアの募集・表彰を行います。

「OPEN EPISODE」部門では、介護に関する前向きな実体験や、これまで介護に接点がなかった主体を巻き込むようなエピソードを募集します。

「OPEN ACTION」部門では、介護が個人の範囲を超えて、組織や社会の関心ごととなるために行われたアクションを募集します。

「OPEN IDEA」部門では、介護を「個人の課題」から 「みんなの話題」に変え、より多くの人がOPEN CARE PROJECTに参加しやすくなるアイデアを募集します。

今後、介護を「個人の課題」から「みんなの話題」となるよう、取り組みを進めてまいります。

■「OPEN CARE PROJECT AWARD 2023」概要
応募期間:2023年12月20日から2024年1月31日
※ 応募期間を延長する可能性があります
応募方法:ホームページ内に記載

経済産業省 ヘルスケア産業課

【関連情報】
介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ転換することを目指すプロジェクト「OPEN CARE PROJECT」が発足しました (METI/経済産業省)
OPEN CARE PROJECT (METI/経済産業省)
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