60秒早わかり解説
みんなで守ろう ごみ収集車
ボンッ!と突然火を噴くごみ収集車。
こうしたごみ収集車の火災事故は近年、毎年発生しているという。原因は、スプレー缶やカセットボンベ、最近需要の高まっているモバイルバッテリーや加熱式たばこの本体などである。
全国で起こりうる
名古屋市におけるごみ収集車の火災事故は、5年連続で年間10件を超えており、全国でも起こりうる事故だと推定される。スプレー缶やカセットボンベには可燃性ガスが含まれており、中身を使い切らずに廃棄すると、火災の原因となる。また、モバイルバッテリーや加熱式たばこの本体に使われているリチウムイオンバッテリーも、燃えるごみとしてごみ収集車に回収される際に押しつぶされ、破裂・発火することがある。
正しく捨てよう
まずは正しく廃棄することを心がけてほしい。
スプレー缶やカセットボンベは必ず中身を使い切る。残っている場合は、火の気がなく風通りの良い場所でガス抜きをする。たいていの製品は、ふたがガス抜きキャップになっているので注意書きを読んで実行してほしい。
リチウムイオンバッテリーを含む製品は、各自治体のホームページなどで廃棄方法を確認する。家電量販店やホームセンターなどで回収している場合もあるので活用するとよい。
わからない場合は
リチウムイオンバッテリーは小型充電器やノートパソコンにも含まれているが、廃棄しようとする製品に含まれているかわからない場合は、取扱説明書やメーカーのホームページで確認してほしい。
ひとりひとりが正しく廃棄することで、作業員の方々の安全を確保するとともに、私たちの生活に欠かせないごみ収集車を守っていきたい。
【関連情報先】
正しく使って、正しく捨てる~LIB、カセットボンベによるごみ収集車の火災を防ぐ~(NITEニュースリリース)