60秒早わかり解説

いま使っている製品、大丈夫?

増えるリコール製品の重大事故


 今年度、リコール製品の重大事故が増えている。これらの事故の中には、リコール製品だと全く知らずに使い続けたり、中古品やリコール開始から10年以上経過した製品を使っていて起きた事故などがある。この機会に身の回りの製品がリコール対象になっていないか確認しよう。

今年度上半期だけで56件

 今年の4月から9月の6か月間で、リコール対象になっている製品を使っていて、火災や重傷などの被害があった重大製品事故として受け付けられた件数は56件にも上っており、昨年の同時期の35件を大きく上回っている。その中でも事故件数が最も多かったのはノートパソコンで、10件の火災が発生しているのだ。その他のリコール対象製品でも火災等の事故が起きており、件数が多い順に電気こんろが7件、エアコンが6件、電気洗濯機が4件、自転車・電動アシスト自転車が4件となっている。

リコール製品の使い続けが原因?

 最近の傾向では、6月にリコールが開始された、サークルロックを施錠すると連動してハンドルもロックできる機能が搭載された自転車及び電動アシスト自転車による事故が増えている。事故原因は調査中であるものの、ハンドルロックケースの破損などが原因で誤作動し、走行中にハンドル操作ができなくなった可能性がある。


自転車のハンドルがロックし転倒した事故の再現映像

事故を未然に防ぐには

 このような事故を未然に防ぐためには、私たちが使っている製品にリコール情報がでていないか確認し、リコール情報がでていた場合には情報に従って販売店やメーカーに連絡して修理などを受けることが重要だ。事業者のほか、経済産業省、NITEなどでもWEBページでリコール情報を公開している。この機会に身の回りの製品にリコール対象になっていないか、改めて確認したい。

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