60秒早わかり解説
新たな可能性のカギを握るのは
古久根を支える「女性パワー」
1950年の創業以来、ものづくりの源である鋳造技術を活かして、日本のものづくりを支え、IT関連機械、工作機械の大物部品や公共用水道関連部品などの製造から販売までを手がける「古久根」(愛知県碧南市)。事務・総務、営業はもちろん、検査業務や品質管理、製造現場と様々な業務で女性が活躍している。
職場や業界の活気が出ることを期待
木型を利用した製法に加えて、女性に向くと考え発泡スチロールを利用した製法も導入。前半工程(模型の検査・組立・仕上げ・塗型)の業務は女性8人のチームに担当してもらっており、リーダーも女性に任せる程、女性が戦力となっている。
同社は古くから伝わる日本の高度な鋳造技術をさらに向上させ、次の世代に伝えることを目指しており、その鍵を握るのは女性と考えている。女性はきめ細かく真面目な仕事ぶりはもちろん、女性が活躍することで男性の士気もあがり、職場全体、さらには業界全体に活気がでることを期待している。今後は管理職も積極的に女性に任せたいと考え、研修制度などの整備を進めている。
多様な人材の活躍後押し
中部地域は、日本のものづくりをリードする地域として発展してきただけに、日本がさらに競争力を発揮する上では、同社のように女性をはじめとする多様な人材が活躍する企業がより多く生まれることが期待される。
中部経済産業局では、ものづくり企業で働く女性とそれを支える企業を応援するため、「ものづくり女子の活躍応援サイト」を運営している。この中では女性が活躍する企業の経営者や企業で活躍するロールモデルとなる女性、そして理系女性(リケジョ)からのメッセージをはじめ、女性の活躍に取り組む中部のものづくり企業を紹介している。研修やイベントなどの情報も発信しているのでぜひ、ご覧いただきたい。
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