大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】「ぴー・えいち・あーる」って何?という人も、簡単体験。ちょっと先の未来の健康習慣とは。

まもなく開幕する大阪・関西万博。「いのち」のテーマを更にブレイクダウンして、具体的なテーマ毎に「テーマウィーク」が設定されています。6月20日から7月1日は、「健康とウェルビーイング」ウィーク! 経済産業省と関係企業がコラボして満を持して展開するPHRを活用したヘルスケア・サービスに関するイベントや展示をご紹介します。

PHRがもたらす、新時代のウェルネスライフ

METI Journal Onlineをチェックされている方は、既にご存じですよね。PHRとは、Personal Health Recordの略語。一人ひとりの食事、睡眠、運動など日々の「健康データ」。そして、健康診断情報や処方箋といった「医療・介護データ」。これらを生涯に渡って電子記録として保管されたデータのことを広く指します。PHRを活用すれば、もっと気楽に、もっと精緻に、健康増進の取組ができるはず。関連サービスを企業が幅広く展開していくと期待されています。

こうしたサービスを大々的に展開するには、いくつか課題が指摘されています。公的機関が持っている健康診断やレセプトの情報を民間企業が活用できる環境を整備しているがどうしたら利用が広がるのか? 利用するサービスを乗り換えても記録したPHRを活用するにはどうすればいいか? といったものです。そこで、経済産業省はユースケースを創出するための実証事業を展開。「PHRを持つ事業者」と「新たにPHRを使ってサービスを展開する事業者」をマッチング。万博会場では、「食事」「睡眠」「運動」「暮らし」の4つの分野で、この事業を通じて結びついた10組の日本企業チームが提供する、それぞれ特徴ある健康増進サービスを体験できます。

PHRで食事の改善を継続させよう

まずは、日々の食事。健康診断でいろいろ指摘も受けたし、カラダに良いことしなくっちゃ! と決意しながらも、忙しい毎日の中で自己管理が持続しない……。そんなあなたでも、健康状態や体調にあったメニューをAIが提案。万博会場でどのお店のどのメニューがよいか、提案してくれちゃったりします。さらには、ゲーミフィケーション、つまり、野菜を食べれば食べるほどキャラクターが強くなって敵を倒せるというゲームで、「楽しく」取り組める工夫が提供されます。

PHRで、睡眠不足知らずに

次に気になる分野は「睡眠」。快眠は健康のもとですが、どうしても生活リズムが乱れ、十分な睡眠が取れているか自信がない。そんなあなたには、外出中にも睡眠を持ち運べる「スリープ・アパレル」で個々人に最適化された仮眠体験をご提供。また、住宅での最適な睡眠環境の擬似体験や行動アドバイスも受けられます。万博からもどれば、睡眠不足や昼間の眠気ともおさらばです。

PHRで運動と暮らしを徐々に改善

健康維持に不可欠なのは、適度な運動。でも、どのくらい体を動かせば自分にとって最適で長続きするか、なかなか自分では分からないものです。そこで、戦国武将になりきってチャンバラ・エクサイズで楽しく運動したり、自身の体をスキャンした3Dボディデータなどから“今のからだ”が“ありたい自分”になるための方法を知ったり、あなたの専用サポーターからアドバイスを得たり……。自分に合ったペースで楽しく運動を続け、体も心も元気になれる、ぴったりなやり方を見つけられます。

万博会場でこうした体験をお試しいただき、これから心地よい毎日を送るための行動変容を図る、きっかけを見つけていただければと思います。

なお、こうしたサービスを本格的に試してもらうためには、「今」から会場来訪の時まで、健康情報をアプリで把握・記録してもらう必要があります(近日公開予定のポータルサイト「PHR CYCLE」参照)。あなたの未来を変える一歩を万博で踏み出しませんか?

経済産業省 ヘルスケア産業課