大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】この「ゆるキャラ」がすごい

~海外パビリオン紹介・番外編~

まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内には、160を越える国や国際機関のパビリオンが立ち並びます。経済産業省の万博担当者が独断と偏見で海外パビリオンの外見と展示を紹介していますが、今回は【番外編】。各パビリオンの「公式キャラクター」のいくつかを紹介します。

ミャクミャクの最初の友達? 「レネ」はチェコのガラス製

皆さん、既にお気づきかもしれませんが、今回の万博の一つの特徴は、多くの海外パビリオンが「公式キャラクター」を設定している点にあります。

いち早くミャクミャクの友達だと表明したのがチェコ・パビリオンの「レネ」。蛍光色の宇宙人っぽい(?)軟体状の体に複数の目。ミャクミャクとの同類感がハンパありません。実は「レネ」には1970年の大阪万博と深い縁があります。「レネ」という名前は、70年博のチェコスロバキア館を飾ったガラスアートを制作したレネー・ロゥビチェク氏の名前から取られています。5メートルを超えるこのガラス彫刻は、日本にボヘミアグラスの知名度を高めるきっかけになったとか。「レネ」はガラス製の生き物で、ボヘミアガラスの生産地として有名なクリスタル渓谷で生まれた、とのこと。チェコ・パビリオンに常駐しているみたいですので、ぜひ、みなさんも友達になっていただければ幸いです。

米国のスパークと一緒に創造を想像しよう

青と赤の星型の身体には星々がきらめき、二つのつぶらな瞳。星条旗のイメージを身体にまとった「スパーク」は、米国パビリオンの公式キャラクターです。「共に創造できることを創造しよう」をテーマにする米国館の案内役を務めます。「想像力と創造力のひらめき(=スパーク)」と「遊び心」あふれる無限の可能性を表現。自由の国から来たキャラクターだけに、自由奔放に跳ね回ります。米国館では、大きな二面スクリーンで、「ハリウッド」や「宇宙開発」といった米国らしさ全開の展示を絶賛準備中。「スパーク」と一緒に、自由に未来を想像する体験を、皆さんもぜひ。

ルーマニアのペリカン「ハル」は深ーい存在。

3つめに紹介するのは、ルーマニア・パビリオンの公式キャラクター「ハル」です。ルーマニアの世界遺産であるドナウ・デルタは、地中海、中東・アフリカを移動する渡り鳥の生息地。「ハル」は、そこに住むペリカンという設定です。「ハル」という名前は、なんと日本語の「春」からつけられたもの。文明の進歩と自然環境との絶妙なバランスを象徴したキャラクターです。ルーマニア・パビリオンでは、持続可能性を高めるための同国の貢献を様々な形で紹介。ただのペリカンではなく、深い含蓄が込められた特別なペンギン、ハルの活躍にも要注目です。

今回は、紙幅の都合で、3体のキャラクターのみのご紹介でしたが、海外パビリオンの公式キャラクターは、他にもまだまだたくさんいます。万博会場で展開される「海外版ゆるキャラ・グランプリ」。ぜひ会場でお楽しみください!

経済産業省 博覧会推進室

【リンク先】
大阪・関西万博 海外パビリオン
チェコパビリオン(国際博覧会協会公式サイト)
アメリカパビリオン(国際博覧会協会公式サイト)
ルーマニア公式HP(EXPO2025 Visitors)