大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】日本全国から大集合!万博会場内は“お祭り”騒ぎ!

(このイベントがすごい④)

まもなく開幕する大阪・関西万博。経済産業省の担当者が「独断と偏見」を交えて、イベントの見どころを紹介していくシリーズ。今回は、日本全国から集まる地域伝統の「お祭り」について紹介します。

日本全国の祭りが万博会場に集結!

会場内で最も大きな屋外イベント会場となる「EXPO アリーナ」。その別名は“Matsuri”。名前の通り、万博期間中、日本各地の超有名な「祭り」が万博会場内で次々と特別開催されることになっています。

とても限られた紙面ではすべてを紹介しきれないのですが、まずは、「東北絆まつり」から。6月14日・15日、東北を代表する6つの夏祭り(青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊り、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつり)がそろって万博会場に集結。パレードやショーで、会場を盛り上げます。東日本大震災後には東北各県輪番で夏祭りを集まってやってきましたので、まさに「本場」の熱気が万博会場に持ち込まれることになります。

5月21日には四国三大祭り「新居浜太鼓踊り」が披露。8月22日・23日には、高知の「よさこい祭り」。9月22日には三重県の祭り(「石取祭」「四日市祭」「関の山車」など)。祭りの予定は、まだまだ続きます。

一緒に踊って伝統文化を体感。

見るだけでなく、一緒に踊って盛り上がりたい! そんなあなたに、みんなで一緒に踊れる「参加型」のお祭りイベントもオススメです。日本を代表するみんなで踊る祭りといえば、何と言っても、徳島「阿波おどり」です。1970年の大阪万博も大いに盛り上げてくれましたが、今回も、ゴールデンウィークの真っ只中(5月2日・3日)、万博会場に堂々のカムバック。会場全体を巻きこんで、「踊るあほう」の輪が広がります。

様々な地元の祭りを数次にわたって展開する大阪府市は、7月26日の盆踊りイベントを開催予定。参加者世界一のギネス世界新記録を狙う場として位置づけています。アジアでも人気の日本の盆踊りを、世界から集まった人々と多国籍で踊りまくるのは、万博会場限定のお祭り体験になるはずです。

リアルで集まる意義を、世界に向けて発信していく「お祭り」。

万博会場ならではの、今までに見たことのない新しい日本の魅力を発信する動きも見られます。注目すべきなのは、7月28日から31日までEXPOメッセ“WASSE”で行われるLOCAL JAPAN展。6つのテーマのひとつ「お祭り的多文化交流」は、各地域で受け継がれてきた伝統的なお祭り同士が共創するという画期的な取組です。島根県益田市に伝承される「石見神楽」と大阪府泉佐野市の日根神社で行われる春の祭り「まくらまつり」のコラボレーション。同じ良縁や安産、豊作や豊漁を祈願するお祭りでも、地域ごとに表現の違いがあって、それらを連携させることで何が生まれてくるのか。とても興味深い取り組みです。

授業も仕事もオンラインで済ませられるようになった高度情報化社会。でも、そんな時代になっても、お祭りの現場で感じる臨場感、高揚感、一体感は、まさに「いのちの輝き」を実感できる、かけがえのない体験です。世界が集まる祝祭の場・万博で、日本古来からの伝統が詰まった祭りの価値を再確認する。訪れた方々の記憶に刻まれる、贅沢な時間になることはうけあいです。

経済産業省 博覧会推進室

【リンク先】
東北きずな祭り
新居浜太鼓祭り
三重県HP
世界が踊る日 ~多様性が織りなす踊りの輪 徳島の阿波おどり~
LOCAL JAPAN展