大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】この海外パビリオンがすごい⑥

~経済産業省担当者が選ぶ、来訪おすすめセレクション~

まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内には、160を越える国や国際機関のパビリオンが立ち並びます。経済産業省の万博担当者が「独断と偏見」で紹介していく第6弾。今回は「音楽」にちなんだパビリオンです。

オーストリア館にはモーツアルト愛用ヴァイオリンがやってくる

出典:博覧会協会HP

この海外パビリオンがすごい①」で既に紹介済みですが、音楽といえば、すっかり有名になりました。まず思い浮かぶのは、オーストリア館。パビリオンのすべてに音楽が溢れています。空に向かって壮大に立ち上る螺旋状の音譜、AIを使った作曲体験、館内ピアノの遠隔演奏に加えて、5月23日(土)のナショナルデーではウィーン少年合唱団が訪れて生歌を披露。その3日後の5月26日(月)には、モーツァルトが愛用したオリジナルのヴァイオリン(!)が会場にやってきます。モーツァルト作曲ヴァイオリン協奏曲のハイライトやオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の華麗な一幕を「本物」の音色で体験できる。まさに、想像以上の音楽体験です!

ショパンの調べで会場を満たすポーランド

音楽と言えば、ポーランドも負けていませんよ。さすが、ピアノ音楽に比類ない境地を開いたフレデリック・ショパンを生んだ国。木材を基調としたパビリオンでは、ポーランドの創造性と革新性を表現。併設されるコンサートルームでは定期的にピアノのリサイクルが開催。もちろんショパンの曲も楽しめるので、クラシック通の隠れた超人気パビリオンになるはずです。万博会場内の様々なイベント会場でも、ポーランドは音楽イベントを開催予定。万博会場全体を夢のような美しい音楽で包みます。

ハンガリーは民族音楽を中心に

音楽は、言葉や国境を超えて人々を感動させる不思議なチカラがあります。ハンガリー館は、この普遍的な言語としての音楽の役割に注目。音楽を通じて文化や伝統を維持することは、持続可能な未来にとっても重要であるとの発想に立ち、パビリオン内で毎日、民族音楽の生演奏を行います。日本にいると、ハンガリーの民族音楽に生で触れる機会はなかなかないのでは? 想像を超えた音楽との出会いになるはずです。日常生活の中では接点がなく、想像したこともない文化に触れる。これが万博の醍醐味です。パビリオンの建築も、日本とハンガリーの民俗建築に見られる自然素材や工法から着想を得たもので、とっても素敵です。

音楽は、国の歴史・伝統に深く紐付いたもの。そうでありながら、国境を越えて文化の壁を越えて、世界の人々の心を繋ぎます。すべてを紹介することはできませんが、ここには紹介しきれなかったパビリオンや会場内のステージで、様々な音楽が万博会場では披露されます。万博会場で、音楽を通して世界と出会ってみませんか?

【リンク先】
大阪・関西万博 海外パビリオン

オーストリアパビリオン(国際博覧会協会公式サイト)
オーストリアパビリオン公式サイト

ポーランドパビリオン(国際博覧会協会公式サイト)
ポーランドパビリオン公式サイト

ハンガリーパビリオン(博覧会協会公式サイト)
ハンガリーパビリオン公式サイト