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【万博60秒解説】この民間パビリオンがすごい③~自然と調和したサステナブルな未来を考える~
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(提供:左上から、住友EXPO2025推進委員会、特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン、飯田グループホールディングス(株))
まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内には、名だたる日本企業や関係機関が総力を挙げて作りあげた「民間パビリオン」も立ち並びます。経済産業省の万博担当者が、これまた「独断と偏見」を交えて、見どころを簡単に紹介していきます。今回は、サステナブルな未来を中心テーマに据えたパビリオンたちです。
森から始まる未来を体感する(住友館)
リングの外側に、あたかも山森の中にあるような、木材に曲線で囲まれた優雅な建物を見つけたら、それが「住友館」です。住友グループの発祥の地、愛媛の別子銅山があった森から着想。森をテーマにした自然との共生を体験できる空間です。パビリオン内部で来場者は、風や霧の中で、あたかも本当の森の中に迷い込んだような感覚をインタラクティブに体験。複層の映像スクリーンで、映像と音楽が融合した幻想的で大迫力な演出が待っています。そして、実際に植林するという体験を提供。自然を通して未来につながるパビリオンです。
海洋汚染を防ぐための対話(BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム))
特定非営利活動法人ゼリ・ジャパンが出展するパビリオンは、「海」に焦点を当てます。「海の蘇生」というテーマで、竹や紙など再利用可能な素材を使用した3つのドームが並んだ構造物が特徴的です。振り返ってみれば、大阪は、2019年のG20サミットの会場となり、そこで発表されたビジョンが「海洋プラスチックゴミによる追加的な汚染を2050年までにゼロにする」という考え方でした。海を守るために、私たちに何ができるのか。内部には、地球上の水の循環が分かる装置も設置しており、来館者は楽しみながら、深く学べます。
巨大な西陣織の中は、超スマート未来都市(飯田グループ×大阪公立大学共同出展館)
パビリオン外観がまさに巨大な「西陣織」。特殊加工された西陣織の生地を全面に覆った外観は、「サステナブル・メビウス」というコンセプトを表現。未来と伝統の融合を象徴します。建物内に展示される超巨大な未来都市のジオラマは、大迫力。誰もが健康に暮らせる未来住宅とは? 飯田グループホールディングスと大阪公立大学の共同研究、人工光合成の最先端技術とは? 脱炭素と快適さを両立した「未来型住宅」や「まちづくり」の姿を具体的にイメージできる展示物が満載です。
民間パビリオン編、次回もまだまだ続きます。
経済産業省 博覧会推進室
【リンク先】
EXPO2025 大阪・関西万博公式Webサイト 国内パビリオン
大阪・関西万博「住友館」公式Webサイト
BLUE OCEAN DOME ブルーオーシャン・ドーム 公式Webサイト
飯田グループ×大阪公立大学共同出展館公式Webサイト