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【万博60秒解説】この海外パビリオンがすごい③
~経済産業省担当者が選ぶ、来訪おすすめセレクション~
まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内には、160を越える国や国際機関のパビリオンが立ち並びます。経済産業省の万博担当者が独断と偏見で紹介していく第3弾。今回は「海」にちなんだパビリオンです。
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(出典)博覧会協会HP
「海の万博」で、海とのつながりを
会場の夢洲は、四方を海に囲まれた島。今回の万博は史上初となる「海」の万博です。島国日本にとって、もともと「海」は重要なモチーフ。他国を「海外」と呼ぶように、海は外の世界との境界を画し、かつ、交易で世界とつながる窓でもありました。「海とのつながり」をテーマにしたパビリオンが複数出展しているのも、海の万博らしい注目ポイントです。
ポルトガル:海は世界をつなぐ対話チャネル
ポルトガル館のテーマは、「海洋:青の対話」。学校で習った日本史を思い出してみましょう。日本とポルトガルとの出会いは1543年にまで遡ります。ポルトガル人の航海士たちが種子島に上陸。そこから両国は長く関係を深めてきました。日本とのつながりをもたらしてくれた「海」。ポルトガルは、この海に深く結びついた国として、持続可能な未来に向けて「海」の役割を強調する没入型の体験を提供します。
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スペインは「黒潮」に乗ってやってくる
400年以上も前の大航海時代の先駆者として名を馳せたスペイン。当時からアジアへの航路の道しるべとなっていた「黒潮」をテーマに据えます。なかなかピンポイントでエッジが立ってますね。建物の正面に設置した青の階段。円形でオレンジの入口。これらは、スペインの「海と太陽」を表現。館内では、海底にある歴史遺産の保護技術や、藻類など海の資源を燃料や医薬品に活用する技術も紹介。海とスペインの今昔物語がくっきりと浮かび上がるような展示です。
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マルタから幕末の甲冑が帰ってくる?!
マルタ館のテーマは、ズバリ、「波に乗り、チャンスを掴む」。マルタの歴史と文化、美しい自然も体験できるのですが、何と言っても注目したいのは、日本との海を介した深いつながりを示す展示物。約160年前に福沢諭吉も随行した日本の遣欧使節団がマルタに進呈した甲冑。これが館内に展示されます。幕末に「海」を渡った甲冑が、未来を見据える万博の場で、堂々と日本に帰還。時を超えた日本とマルタのつながり。歴史と海のロマンですね。
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大阪・関西万博は、島で初開催される「海の万博」。海を通じて触れあい、未来を切り開いてきた日本と世界の「つながり」を、ぜひ現地で体感してください!