【万博60秒解説】この海外パビリオンがすごい①
~経済産業省担当者が選ぶ、来訪おすすめセレクション~
まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内には、160を越える国や国際機関のパビリオンが立ち並びます。次々と内容が明らかになっている百花繚乱の海外パビリオンの中から、経済産業省の万博担当者がちょっと気になる特徴的なものをいくつか選んで、独断と偏見を交えて(?!)、順次、紹介していきます。
出典:博覧会協会HP
一貫テーマは音楽 あなたの未来を作曲せよ
数あるパビリオンの中でも、まずは外観からして「なんだ? これ?」とドキッとするのが、オーストリア館(写真右上)。音楽の都ウィーンを擁するだけあって、コンセプトは「音楽」。建物外観からして、音符の形。テーマも「未来を<作曲>する」。来場者はAIを使った作曲体験ができ、館内のピアノをオーストリアから遠隔演奏。ナショナルデーにはウィーン少年合唱団が訪れて生歌を披露します。音楽一点突破で、激しくエッジが立ってますね。
門外不出のカラヴァッジョは必見
次は、イタリア館(写真右下)。芸術をテーマにし、カラヴァッジョの世界的に有名な名画『キリストの埋葬』をはじめ、本国から持ち込まれた貴重な作品の数々が展示されます。門外不出とされてきたこの絵が海を渡って日本で見られるのは、二度とない機会です。イタリアン・レストランも併設予定。イタリアンワインを楽しみながら、本場のジェラートも?! 極上のイタリア体験をどうぞ。
砂漠の街を超巨大館で再現 圧倒的な没入体験を
そして、サウジアラビア館(写真左上)。次回2030年の万博主催国だけあって、気合が入った巨大パビリオンは異彩を放ちます。砂漠の市場スークをイメージして複数の建物が建ち(パビリオンとしてのカウントは1です)、映像と音響を駆使して、あたかもサウジの街を実際に巡っていると錯覚してしまう。大迫力の没入体験が提供されます。
ボヘミアンクリスタルで彩る ミュシャの世界
今回の最後は、チェコ館(写真左下)。ボヘミアンクリスタルで囲まれた美しい外観。回廊をらせん状に巡っていくと、壁にはアルフォンス・ミュシャの未完の作が複数のアーチストによって現代風に再現。ビールが有名なチェコならではの飲食体験もぜひ。
限られた紙面では、伝えきれないのがもどかしい……。予約不要なパビリオンや、複数の国の展示が一気に見られる共同パビリオンもあるので、ぜひ、ふらっと立ち寄ってみたり、好きな国のナショナルデーを狙って日を決めて訪問するなど、楽しみ方はいろいろ。これからも、海外パビリオン紹介、順次続けていきますので、お楽しみに。
経済産業省 博覧会推進室
【リンク先】
大阪・関西万博 海外パビリオン
オーストリアパビリオン公式サイト
イタリアパビリオン公式サイト
チェコパビリオン公式サイト