大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】会場で学べる「未来のヘルスケア技術」

まもなく開幕する大阪・関西万博。「いのち」をテーマに掲げる世界初の万博だけあって、健康とウェルビーイングのための未来のヘルスケア技術は最重要トピックの一つです。会場では、医療介護分野の最先端技術が体験できるとともに、日本型のヘルスケアサービスのあり方を世界に向けて発信します。

「いのち輝く未来社会」の中核、ライフサイエンス

世界最高水準の平均寿命を誇り、世界に先駆けて超高齢化を迎えている日本。だからこそ、健康長寿社会の実現に向けて、医療・介護分野で様々な研究開発や新産業の創出に繋がるような取り組みを進めてきました。そのお披露目の場が万博会場。まずは、再生医療、細胞医療、遺伝子治療の分野です。新型コロナウイルスのワクチン開発が典型例ですが、バイオテクノロジーの目覚ましい発展で、この領域の風景は激変しています。その進化の象徴とも言える展示物は、ズバリ、「iPS心臓」です。最先端の再生医療は、どくどくと拍動する人間の心臓を再現できるまでになろうとしています。完治が難しかった心臓病の治療に新たな治療の選択肢を広げていくことにも繋がります。大阪ヘルスケア・パビリオンとパソナグループのパビリオンで、実際に目にすることができます。おそらく人間の心臓が拍動している姿を目の当たりにしたことがあるのは、心臓外科医くらいでしょう。淡々と拍動を刻む心臓を見て、人は何を思うのか? 何物か得も言われぬ不思議な力によって「生かされて」いる、命の不思議を思う経験になるはずです。

PHRで一人一人に特化した特別なサービスを

最先端の技術を活用すると医療や介護の世界はどう変わるのか? 注目すべき新たな取り組みのキーワードは、パーソナル・ヘルス・レコード(PHR)。会場内で来場者の健康状態(運動、食事、睡眠…… )などの情報を把握し、個々の人の健康状態に即したヘルスケアサービスを提供する、というものです。大阪ヘルスケア・パビリオンでは、肌や血管など健康データを入口で測定すると、25年後の自分に出会えるコンテンツを提供。6月20日から7月1日までは「健康とウェルビーイングウィーク」と題して、様々な事業者が提供するPHRを使ったサービスを体験することもできます。

未来の医療・介護のあり方は?

テクノロジーは、医療や介護の世界の風景を大きく変えていきます。半世紀前の万博を賑わせた「人間洗濯機」も、最新版はセンサーで入浴者の健康データを確認しながら入浴をできる「介護機器」にも転じます。医者の手術を支援するロボット、排泄を予測するデバイス、そして遠隔地でもリモートで複雑な手術ができる機器…… こうした日本の先進的な医療機器、福祉機器も見どころですし、日本のスタートアップを世界に結びつけるイベントも企画されています。会場には、未来の医療についての想像を膨らませる材料がたくさん詰まっています。

経済産業省 博覧会推進室

【リンク先】
大阪ヘルスケアパビリオン(2025年日本国際博覧会協会公式)
大阪ヘルスケアパビリオン公式サイト

PASONA NATUREVERSE(2025年日本国際博覧会協会公式)
PASONA NATUREVERSE(パソナグループ公式)