大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】陸・海・空、最先端モビリティ技術が会場に集結

まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内外では、最先端のモビリティ技術について様々な実証を行い、社会実装に繋げていくとされています。人口減少や脱炭素化という大きな環境変化に直面して、未来の移動手段はどう変わっていくのでしょうか。万博で体験できる陸・海・空の最先端モビリティ技術をご紹介します。

自動運転に走行中給電 ~最先端のEVバス実証~

人口減少や少子高齢化で地域公共交通の担い手は不足。地球温暖化防止のためにはCO2排出の抑制は必須。「移動手段」をめぐる環境は大きく変わりつつあります。

万博会場で、まず目に付くのは、自動運転移動サービスです。①新大阪駅から会場まで、②舞洲の駐車場から会場まで、そして③会場内の外周道路、という3つのルートで、自動運転のEVバスが運行予定です。来場者は一部区間で「レベル4」の自動運転、つまり、運転手なしで走行する貴重な体験ができます。そして、会場内の外周バスでは、運行管理と一体となったエネルギーマネジメントシステム(EMS×FMS)を実装。車両が走行している最中に走りながら路面から充電する無線給電システムの実証も行われます。

で、「空飛ぶクルマ」は結局どうなった?

未来社会における新たな移動手段として大きな期待を背負っている「空飛ぶクルマ」。道路渋滞の影響を受けず、遠隔地への速達性や環境・騒音性能に優れた次世代の交通システムとして、エアタクシーや救急医療といった様々な用途での活用が期待されています。万博会場では、世界をリードする4社が最先端の機体を披露します。日本、アメリカ、イギリスでまさに今、開発試験中の「空飛ぶクルマ」が日本に集結し、その姿を見ることができるのは、世界が注目する万博だからこそ実現した貴重な機会と言えるでしょう。

開発中の機体に皆さんが乗ることはできませんが、来場いただいた方々には、パイロットが実際に操縦して会場上空を飛行する「空飛ぶクルマ」を目の前で体感いただきます。さらに会場内では、日本の最新技術を駆使し、子供から大人まで誰もが本物さながらの空飛ぶクルマ搭乗体験を楽しんでいただけるようなコンテンツをはじめ、さまざまな展示を準備しています。メーカーの中には、早ければ、商用運航開始の時期として2025年内を目標に掲げているところもあります。政府としても、安全性の確認を経て商用化できるよう、政策的にも後押しをしており、ドローン航路の設定など標準化の取組についても万博で展示を予定しています。来場される皆様には、世界の誰よりも早く、「空飛ぶクルマ」の今と未来を体感して頂けることをお約束します。

モビリティの多彩な未来を先取り体験

海に目を転じれば、「水素」を燃料とする次世代船舶も会場と大阪中心部を結んで万博期間中に運航予定。カーボンニュートラルの未来に繋がる最先端モビリティ。こうした海・陸・空の最先端モビリティ技術、ぜひ会場で体感してみていただきたいところです。

経済産業省 博覧会推進室

【リンク先】
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