大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】カーボンニュートラル最先端技術が会場に大集結

まもなく開幕する大阪・関西万博。会場では、カーボンニュートラル社会を実現する最先端技術の数々が一堂に会します。グリーン・トランスフォーメーションの2025年断面におけるリアリティを会場で体感してみませんか?

「水素発電」の電気が会場へ

日本が世界をリードする最先端のカーボンニュートラル技術。その代表例の一つが、水素を燃やしてCO2を出さない発電への転換です。夢洲の西100㎞に位置する関西電力の姫路第二発電所。ここで、LNGに水素を混ぜた発電の実証が行われます。大型の商用既設火力としては日本初。生み出された電気は、会期中、万博会場へ届けられます。会場内では、水素で自家発電する民間パビリオンもあり、水素で稼働する最新型自動販売機も登場! 大阪中心部と会場を結ぶ日本初の「水素燃料電池船」による遊覧運行も行われます。油の匂いもエンジン特有の振動もないCO2フリーの船の旅は、快適です。

「薄くて曲がる太陽電池」で街中を発電所に

会場には、再生可能エネルギーの最先端技術も満載。世界が注目する日本発の次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」もその一つです。軽くて柔軟で曲げられるので、ビルの側面や曲面にもつけることができるのが最大の特徴。万博会場でも、バスターミナルの曲がった屋根に、長さ250メートルの世界最大規模で設置します。ペロブスカイト太陽電池を身にまとったスタッフも登場するとか。街中のいたるところが「発電所」になる—そんな未来を垣間見ることができるはずです。

COを食べる? 吸い込む? 驚き謎の最先端技術

会場には、「CO2を吸い込むコンクリート」で作ったドーム型の施設あり、「大気中からCO2だけを吸い込んで回収する装置」あり、「CO2を食べて素材の原料を生み出してしまう特殊な細菌」あり…… 発想の多様さに驚いてしまいますが、どれもこれも、実用が視野に入っている日本が誇る最先端の技術。カーボンニュートラルという野心の高い目標を実現するのは並大抵ではありませんが、日本の技術のチカラでどこまで可能になるのか。グリーン・トランスフォーメーションの現在地と展望を、ぜひ万博会場で体感してみてはいかがでしょうか?

経済産業省 博覧会推進室

【リンク先】
2025年大阪・関西万博アクションプランVer.6のポイント
国際博覧会
EXPO2025 大阪・関西万博公式Webサイト