【万博60秒解説】万博の3つの「柱」とは?
まもなく開幕する大阪・関西万博。会場でどんな体験ができるのか? 様々な切り口があり容易に語り尽くせませんが、まずは万博の3つの柱、「パビリオン」「イベント」「ビジネスマッチング」について総論的に概説します。
万博の醍醐味は、パビリオンだけじゃない
「万博」と聞くと、どうしても、各国や民間企業の「パビリオン」を連想してしまうかもしれません。確かに、創意工夫を凝らした多彩なパビリオンは、万博の華とも言えるアトラクションですが、万博の魅力はそこに尽きるものではありません。会期中の会場内で連日行われる大小様々な数千とも言われる多種多様な「イベント」。さらには、会場内外で数々の「ビジネス交流」の場が提供される点も見逃せません。
ちょっと知的な体験型テーマパーク!?
パビリオンとは、万博会場に建設され様々な体験型コンテンツが提供される仮設の建物のこと。この言葉を日本に定着させたのは1970年の大阪万博。今回の大阪・関西万博にも多彩なパビリオンが出展されます。160を超える国・地域・国際機関が最新技術や独自文化を紹介する「海外パビリオン」。各界最前線で活躍する8名のプロデューサーによる8つの「シグネチャー・パビリオン」。日本を代表する13の企業による「民間パビリオン」。日本政府、大阪府・市、関西広域連合など公的機関もパビリオンを出展し、趣向を凝らした展示を展開。あたかも、「知的な体験型テーマパーク」といった様相です。
各国も地域も市民も・・・イベント、てんこ盛り
会場内では、連日、大小様々のイベント(「催事」とも呼ばれています)を開催。賓客接遇用の「迎賓館」、1万人以上を収容する屋外「アリーナ」、展示会拠点「メッセ」、劇場型「ホール」、小型の「ポップアップステージ」・・・など、イベント専用のスペースも完備。ほぼ毎日、どこかの国のナショナルデー。自治体のふるさと自慢あり、地域の祭りと伝統文化あり、最新のポップカルチャーあり・・・。開会式以降、会場は多種多彩なイベントに彩られた躍動感ある祝祭空間に様変わりします。
ビジネスの出会いも、待っている
会場内外では、会場期間中は、中小企業やスタートアップの関連の展示やイベント、そして、各国の産業界のミッションが派遣される予定で、日本と世界の企業を結びつける様々なビジネスマッチングの場が設けられます。こうした場をいかに意義あるものにできるか。万博終了後にも続いていく「レガシー」となるべき重要な点になります。
経済産業省 博覧会推進室
【関連情報】
国際博覧会
EXPO2025 大阪・関西万博公式Webサイト