60秒早わかり解説

パリ五輪は競輪選手にも注目! 世界の頂を目指す自転車競技日本代表選手を応援しよう!

画像提供:公益財団法人JKA

東京オリンピックから早3年。パリの地では100年ぶりとなるオリンピックが開幕します。今大会では競輪選手8名が日の丸を背負って出場することが決定しました。その中でもスピードと駆け引きが魅力の短距離種目「ケイリン」と「スプリント」に出場する2名の選手を紹介します。

日本の自転車競技を世界一にする

自転車トラック競技の一つである「ケイリン」は日本がルーツのオリンピック競技です。しかし、これまで金メダルにはあと一歩及ばず、日本の自転車競技を世界一にするという夢の実現は長年持ち越されてきました。今回選出された日本代表選手は、そのパフォーマンスを最大限に引き出すため、世界的な実績をもつコーチの下で、最先端のトレーニング理論による練習や最大の難敵ともいえる空気抵抗に立ち向かうためのデータ分析、機材開発などのサポートを受けながら、日々トレーニングに励んできました。

また、選手のそうした日々の弛まぬ研鑽と合わせ、空力と剛性を両立し開発された競技用自転車でオリンピックへと挑みます。

※日本の小倉競輪場を発祥とする「競輪」は、経済産業省が所管する「自転車競技法」という法律に基づいて実施される公営競技です。

レーシングカーに使われる技術を活用した競技用自転車が開発された。

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競技歴は4年、最強の新星

競輪選手には、様々な経歴をもった選手がいます。

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太田海也選手は、高校時代、ボート競技に打ち込み、インターハイで優勝するという輝かしい成績を収めました。その後、新たに情熱を注いだのが自転車競技でした。すぐに才能を開花させ、短期間で日本代表入りし、めきめきと頭角を現しました。パリオリンピックの前哨戦ともいわれるネーションズカップでは金メダルを獲得。最強の新星がオリンピックで最高位のメダルに挑みます。

バランスの取れた全身の筋肉・体幹を武器に自転車に爆発的なパワーを伝える。

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満を持して世界女王へ

女子選手による「ガールズケイリン」も盛り上がっています。

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昨年、年間女王を決める「ガールズグランプリ2023」で優勝した佐藤水菜選手は、自転車競技日本代表として2021年に世界選手権に初出場し、女子ケイリン種目において史上初の銀メダルを獲得しました。その翌年も銀メダルを獲得するなど、エースの座を確固たるものにしています。この夏、ガールズケイリン女王が世界の女王となる瞬間に期待が高まります。

自らの持つ日本記録の更なる更新を目指す “世界のサトミナ”。

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瞬間最大時速は80キロにも

パリオリンピックの自転車トラック競技は2024年8月5日から11日までの期間で開催されます。競技の舞台となる250メートルの競走路はすり鉢状で、コーナーの最大傾斜は45度。まさにそり立つ壁。その中を人力最速のスピードで駆け抜ける勇姿にご注目ください。パリとの時差は7時間ありますが、日本時間で夕食時に開催されるレースもあります。ぜひ手に汗握るレースを楽しんでいただきたいと思います。

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経済産業省 車両室

【リンク先】
自転車トラック競技とは

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2024パリオリンピック自転車競技5種目スケジュール・テレビ放送予定