60秒早わかり解説
地域に根ざした取り組みで街を元気に
地域の経済や雇用、或いは生活を支える機能が集積する中心市街地は、地域にとって重要な役割を担っている。しかし、人口減少や高齢化といった構造的な要因による影響や、小売業の著しい業態の変化などにより、中心市街地の空洞化や衰退の進展が課題となっている。
文化、伝統を育んできた「街の顔」
中心市街地は、多様な都市機能が集積され、長い歴史の中で文化や伝統を育み「街の顔」として栄えてきた。しかし、マイカー社会の進展や消費者のライフスタイルの変化等を背景に、中心市街地における居住人口の減少、空き店舗の増加をはじめとする商業機能の低下など、衰退が深刻化している。
コンパクトな街づくりの必要性
今後、社会の高齢化が進むことを考えると、マイカーによる移動を前提とした郊外型のライフスタイルは成り立たなくなると考えられる。このため、公共公益施設を中心市街地に集中させ、多くのことが中心市街地1カ所で済んでしまうコンパクトな街づくりが求められている。
活性化へ向けたチャレンジ
中心市街地の活性化には、例えば、外国人観光客のインバウンド需要や、高齢者等の健康長寿サービス需要、若年者・創業者のチャレンジによる新たな需要を取り込むなどの取り組みにチャレンジすることも重要となる。
好事例を参考に、最適な取り組みを
中心市街地の活性化をはじめとする街づくりは、一朝一夕に成果が出るものではなく、過去の事例を見ると歴史や文化などをうまく活かしながら、相当の時間をかけて下地をつくったことが功を奏している。毎年開催される「まちづくりオープン会議」は、各事例を学ぶ絶好の機会なので、奮ってご参加いただきたい。
【関連情報】