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標準化で世界を動かす「ルールメイカー」の募集開始!「産業標準化事業表彰」とは?

産業標準化事業表彰とは、国際規格や日本産業規格などの作成、普及・促進、標準化を活用した市場創出や社会課題の解決などに功績のあった個人や組織、今後の更なる活躍が期待される個人を表彰する制度です。

経済産業省は、「ルールは自分から積極的に作るもの」という意識を高め、日本が「ルールテイカー」から「ルールメイカー」となっていくための先導者を募集・表彰します。

▶標準化とは:ルールテイカーからルールメイカーへ!「標準化」が拓く新しい市場

従来からの標準化の役割:経済・社会活動の基盤

標準化には、互換性の確保や生産費用の低減、品質の担保による信頼性の確保などの効能があります。こうした効能は、消費者の利便性を向上させ、良質な製品の安定的な供給を可能とし、経済・社会システムの基盤を支えてきました。

昨今の標準化の効能:新たな価値軸の創出

現在のグローバル市場では、従来の「価格」や「品質」に加えて「新たな価値軸」が市場の決定要素となる場合が増えてきました。標準化を、新たな価値軸を生み出す市場創出戦略のためのツールとして有効活用することが重要となっています。

標準化を企業戦略に活かしている人材などを表彰

経済産業省の日本産業標準調査会では、今後の標準化活動の在るべき姿として「日本型標準加速化モデル」を取りまとめました。そのポイントは、「基盤的活動」(経済・社会基盤を支える標準化活動)の維持と、「戦略的活動」(市場創出に資する経営戦略上の標準化活動)の拡大です。

本表彰では、規格開発の専門家や標準化を企業戦略に活かしている人材などを表彰します。

▶日本型標準加速化モデルとは:ルールテイカーからルールメイカーへ!「標準化」が拓く新しい市場

表彰を通じて標準化人材の育成を強化します

「産業標準化事業表彰」で、日本の標準化活動をリードし経済・社会の発展に貢献している個人・組織を表彰することで、様々な標準化活動への理解・認識の向上、標準化を企業戦略に活かせる人材育成の強化を目指しています。候補者の募集は2024年4月3日から始まります!是非、ご応募ください。

2023年度の産業標準化事業表彰で内閣総理大臣表彰を受賞した東芝エネルギーシステムズ株式会社 林氏(右)

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経済産業省 基準認証調査広報室

【関連情報】
標準と経営が恋をする | 経済産業省 METI Journal ONLINE

「令和6年度産業標準化事業表彰」の募集を開始します