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大気環境配慮型ガソリンスタンドの認定制度とは
燃料蒸発ガス回収機能付き給油ノズルの設置促す
皆さんは、「大気環境配慮型ガソリンスタンド」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。大気汚染物質の原因物質のひとつで、ガソリン特有のにおいのもとでもある燃料蒸発ガスの排出を抑制しているガソリンスタンドのことだ。
ガソリンの給油中には燃料蒸発ガスが発生
普段何気なく利用している自動車だが、ガソリンを自動車へ給油する際に、蒸発したガソリンが燃料蒸発ガスとして大気中へ放出されていることをご存じだろうか。この燃料蒸発ガスは光化学オキシダント(Ox)やPM2.5(微小粒子状物質)を発生させる原因物質のひとつであることから、大気環境の保全を図るための対策が必要とされている。
燃料挑発ガスの大気中への放出を防ぐためには
今までのガソリン給油ノズルでは、燃料蒸発ガスが回収されずに自動車の給油口周辺から、空気中に放出されていた。従来のノズルを燃料蒸発ガスが回収できるノズルに変えることで、ガソリンを給油しながら燃料蒸発ガスを回収することが可能になるのだ。環境にもやさしく、におい対策にも有効なため、いかに導入を促すかが問題となっている。
回収率に応じて認定する制度を創設
そこで燃料蒸発ガス回収機能を有する給油ノズルを設置した給油所を「大気環境配慮型SS」(愛称:e→AS(イーアス))として認定する制度を創設して運用を開始した。燃料蒸発ガスの回収率に応じて4段階にランク分けして認定され、認定を受けるとホームページに認定された給油所の店名、住所等について公表される。今後とも、チラシ・ポスター等により自動車ユーザーに対し、大気環境配慮型SSの利用を呼び掛けるなど、普及に向けて取り組んでまいりたい。
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