60秒早わかり解説
電気を安全に使うために必要なこととは
事故のピークは8月 感電にご注意を
私たちの生活のさまざまな場面で利用されている「電気」は、今やなくてはならない存在となっている。しかし、その使用方法を誤ると、思わぬ事故につながることもある。特に8月は高温多湿のため感電などの電気事故が発生しやすく注意が必要なのだ。
感電による死亡事故は夏に突出
国の研究機関が実施した調査によると、感電による死亡事故は夏に突出して多く、6月から9月で全体のおよそ9割に上り、8月がピークである。夏は暑さで注意力が散漫になりやすく、しかも軽装になることで肌の露出が多くなることに加えて、発汗もあり電気が体を通りやすい状況となることが原因だ。
普段、電気を使用する際にも電気事故に注意
実は、電気関係の作業をする方だけではなく、普段、電気を使用する方も電気事故に注意する必要がある。例えば、コンセントなどにたくさんの電化製品をつなぐことで許容できる容量をオーバーした「たこ足配線」や、束ねた電気コードは、発熱して発火する恐れがある。また、コンセントにさしたプラグにほこりがたまることで、電気が流れてショートする恐れもある。
安全に使用するための啓発活動
電気は私たちのくらしを豊かにしてくれる反面、感電や火災など命に関わる事故が起きる危険と隣り合わせであることから、”たこ足配線”をしない、電気コードを束ねた状態で使用しない、プラグの掃除を定期的に行うなど、日頃から注意して使用する必要がある。そこで、8月を「電気使用安全月間」と定め啓発活動を実施する。経済産業省、関係団体が連携し、電気使用の安全に関する知識と理解を深めていただくためのPR活動や講演会などを開催することで、事故を未然に防ぐべく取り組んでまいりたい。
【関連情報】