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全国で4700社超!地域経済をリードする「地域未来牽引企業」とは

経済産業省では、地域の雇用を支え、地域経済をリードする企業を「地域未来牽引企業」として選定しています。

選定された企業数は、全国で4700社超!

皆さんのお住まいの地元や出身地でも、地域の「顔」となっているような企業が、すでに名を連ねているかもしれません。

地域経済を牽引する企業を選定・支援。地域全体の活性化を目指す

地域未来牽引企業とは、経済産業省が選定した、地域経済の中心的な担い手となりうる企業のことです。地域で多くの雇用を生み出し、地域内の取引を活発に行うなど、地域経済のハブ機能を持っている企業を選定しています。地域未来牽引企業を、経済産業省の「推し」企業として広く周知することで、まずは企業の信用を高めるとともに、重点的に支援を行うことで、当該企業の活躍を通じた地域経済全体の活性化を目指しています。

“地域未来コンシェルジュ”が相談に対応

地域では、47都道府県ごとに設置された専門の窓口「地域未来コンシェルジュ」のメンバーが、地域未来牽引企業のお困りごとの相談に対応しています。

海外進出にチャレンジしたい、良い人材を採用したい、協業先のネットワークを広げたい―――さまざまな相談が寄せられる中、課題を共に解決することによって、地域経済をより盛り上げていこうとしています。

同じ悩みを持つ企業をSNSでつなぐ

「地域未来コンシェルジュ」は、積極的に地域未来牽引企業の訪問を行い、経営課題をお伺いしています。

富山県で地域の伝統的工芸品(高岡銅器)を中心に製造してきた「株式会社能作」では、産業観光やブライダルなど新たな事業を拡げる中で、異なる性質の事業をもつ難しさを感じていました。他の企業はどう対応しているのか知りたいという要望に対し、地域未来コンシェルジュでは、今年8月に立ち上げた地域未来牽引企業限定のSNSプラットフォームをご紹介。同様の課題をもつ地域未来牽引企業同士が、経営上の悩みや経験を話し合える場として活用いただいています。

 地域未来牽引企業限定のSNSプラットフォーム(イメージ) 

地域経済が花開く社会へ

いま、地域の企業が抱える課題で特に深刻なのは、人手不足の問題です。人材採用に力を入れることはもちろんですが、省力化ロボットの導入や、DXへの取り組み、複数の企業で技能・ノウハウを持ち寄るオープンイノベーションなど、経営上のさまざまなチャレンジが必要となってきています。

経済産業省では、今後も地域未来牽引企業が抱える課題に共に向き合い、成長へのチャレンジを力強く支援することで、地域経済が花開く社会をつくっていきます。

経済産業省 地域経済産業グループ 地域企業高度化推進課

▶地域未来牽引企業の取り組みは、METI Journal ONLINE「地域で輝く企業」でご紹介しています。

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地域未来コンシェルジュ
地域未来牽引企業限定のSNSプラットフォーム