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”ガールズケイリン”から目が離せない!

画像提供:公益財団法人JKA

ジェンダー平等、女性の社会進出や経済的自立が国際的な課題として注目されています。今から約10年前、33名の選手から始まった「ガールズケイリン」こと女子競輪。今回は女性の社会進出に対する競輪界の取り組みを紹介します。

ガールズケイリンの魅力

ガールズケイリンは1レース7名で争われます。ルールはオリンピックのKEIRINに近く、9名で争われる一般的な「競輪」よりシンプルで、着順を当てやすいという特徴があります。
女性がスポーツ1本で経済的に自立するのは困難という声もある中、個人の努力や結果が賞金という形で表れること、妊娠・出産後に復帰する選手、40代後半まで現役である選手が多いことは、職業としての魅力のひとつです。選手の育成にも力を入れていて、自転車競技未経験者にも門戸を開いています。

競技未経験から選手へ。産後も活躍

画像提供:公益財団法人JKA

ガールズケイリンで活躍する長澤彩選手も、自転車競技が未経験だった方のひとりです。美容師として働きながら趣味で自転車を楽しんでいましたが、2012年にガールズケイリンがスタートしたことを耳にし、一念発起。日本競輪学校(現 日本競輪選手養成所)の試験に合格し、競輪選手としてのキャリアをスタートさせました。
「自転車にだけ集中できる環境の中で、かけがえのない同期とも出会いました。着実に努力を重ねた結果、大きなレースで優勝も経験しました。その後、結婚・妊娠・出産を経て、2022年9月にはレース復帰。現在も育児をしながらトレーニングを行い、1ヶ月に2回のペースでレースに参加しています。」(長澤選手)

競輪というこれまでとは全く違う世界へ飛び込んだ長澤選手。家族とともにさらなる高みを目指します。(写真右端は夫で競輪選手の佐藤健太選手)
画像提供:長澤彩選手

「競輪選手は自動車に匹敵する速度で自転車を漕ぎます。自転車の力を借りながら、“自分の身体”だけであのスピードを味わうことができる。それも競輪の魅力のひとつ。ぜひ生でその迫力を感じてもらいたいです。」(長澤選手)

ガールズケイリン10周年

画像提供:公益財団法人JKA

10周年の節目にガールズケイリンは大きくリニューアルをしました。格付けの高いグレードレースが新設され、ユニフォームもより競技志向でインターナショナルなデザインに改良。今後、女子選手の数やレースを増やし、より一層、競技に集中できる環境整備に業界一丸となって取り組みます。さまざまな経歴をもつ選手たちが全力で走り抜ける勇姿にぜひご注目ください。

経済産業省 車両室

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