飲食サービス業が低迷から一変!立役者は?
飲食サービス業指数、2016年後半から3期連続の上昇
第3次産業活動指数や鉱工業生産指数等のデータから、飲食料品関連のデータを集めて、飲食関連産業の動向を指標化した「フード・ビジネス・インデックス(FBI)」のうち、飲食サービス指数の2017年第1四半期の結果を紹介。
低迷から一変!過去最高値も
飲食サービス業指数は、2015年第4四半期から2016年前半にかけて低調な推移だった。しかし、同年後半に回復し、さらに勢いが加速している。通年では前年比低下だった2016年だったが、第3、4四半期は前期比プラスが続き、その流れで2017年第1四半期も前期比プラスで3期連続の上昇となった。指数値を見ても、2016年の平均102.1に対し、2017年第4四半期は、指数値103.8、前年比1.6%と急上昇し、過去最高だった。
上昇を支えたのは?
内訳業種をみると、2016年前月比は低下傾向にあった「食堂,レストラン,専門店」が2期連続の上昇と、上向きになっている。また、低下基調の「パブレストラン,居酒屋」も2期ぶりに上昇し、この1年の推移を見ると、下げ止まり感が出ている。
一方、大きくは上昇基調の続いている「ファーストフード店及び飲食サービス業」が3期ぶりの低下を見せた。ただ、2015年以降ここ3年ほど第1四半期の低下が目立つものの、各年第2四半期には回復しており、今年もこのパターンを繰り返すのか注目される。
けん引役はどこ?
2017年第1四半期の飲食サービス業の前期比1.6%上昇に対し、「食堂,レストラン,専門店」の寄与が0.5%ポイントと2期連続で大きな上昇寄与を見せ、飲食サービス業上昇の大部分を担っている。下げ止まりの見えた「パブレストラン,居酒屋」の寄与は、0.2%ポイントで、上昇寄与2位となっている。
関連情報
ミニ経済分析「生産、流通、サービス3業態揃って前期比上昇で大きな前期比上昇を見せたフード・ビジネス;飲食関連産業の動向(FBI 2017年第1四半期)」
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/kako/20170526minikeizai.html