60秒早わかり解説

どう使う?衛星データ無料利用のススメ

小型衛星の打ち上げ機会の拡大などにより、質や量が抜本的に向上しつつある衛星データ。防災、インフラ維持管理、農林水産業、交通、物流、金融・保険など様々な分野で、衛星データを活用した社会課題解決や、新たなビジネスの創出が期待されています。

衛星データを活用したビジネス例

青森県の産業技術センターでは、衛星データを農林水産業に活用し、広大な田畑の生育状況を把握しています。水田1枚ごとに、収穫に適した時期を分析できるため、農作物の品質が向上し、農家の収入が増加しました。

水田1枚ごとの収穫時期などを自働でアドバイス

東京海上日動火災保険では、衛星データを災害時の被害状況の把握に役立てています。保険金の支払い対象となる家屋の浸水状況について、これまでは1人3件/日程度を人力で確認していましたが、衛星データを使って迅速に確認することができるようになりました。

浸水高を数センチ精度で把握し色分け

みんなで使おう!衛星データ

経済産業省では、より多くの事業者に衛星データを活用してもらうため、利用者が無料で衛星データを活用できるクラウド環境上の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」を開発しました。また、特定の地域(北海道、富山県、福井県、山口県、九州地域)の一部の商用衛星データについて、活用を希望する方を募集し、無料で提供しています。

申請は簡単。気軽にお試し可能

衛星データの利用は、簡単なフォーマットで申請ができます。
今まで衛星データ活用はハードルが高く、使ったことがないという方も、とりあえず触ってみたいという方も、ぜひお気軽にお試しください。

経済産業省 宇宙産業室

【関連情報】
経済産業省「衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」における衛星データ無料利用事業者の公募