60秒早わかり解説

9月1日は防災の日 トイレットペーパーを備蓄しましょう!

 

毎年9月1日は防災の日です。大規模災害の際には、様々な物資の不足が問題となりますが、生活に必要不可欠なトイレットペーパーの不足も深刻な問題となってきます。

トイレットペーパーの約4割を静岡県で生産

実はトイレットペーパーのほとんどが国産です。さらに、国内生産の約4割を静岡県で生産しているため、東海地震などが起きて県内の生産が停止すると、多くの家庭へ影響が出る可能性があります。
災害が起きた場合、トイレットペーパーの増産を行うことになっていますが、それでも1ヶ月程度の混乱が起こると予想されています。

新型コロナウイルスで品切れが相次ぐ

災害に限らず、物資が不足するケースもあります。2020年2月、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、SNSなどでの「トイレットペーパーがなくなる」といった誤った情報が発端となり、全国的なトイレットペーパーの買いだめ・買い占め等による品切れが相次ぎました。生産も通常通り行われていましたが、ごく短期間での急激な需要増により、出荷が追いつかない事態となったのです。

備蓄は1ヶ月分が目安

このような状況に備え、経済産業省では、各家庭で日頃から適切な量のトイレットペーパーを備蓄することをおすすめしています。
備蓄の量は約1ヶ月分が目安です。使用量には個人差がありますが、一般的な市販品でいうと、一週間で1人1ロールを消費しています。4人家族では、約16ロールあれば一ヶ月は安心です。また、芯なし、長巻きで作られている備蓄用のトイレットペーパーもあります。こちらは約6ロール分のスペースで1ヶ月分の保管ができます。

備えあれば憂いなし

普段はそんなに気にしないけれど、なくてはならない存在のトイレットペーパー。防災の日をきっかけに、備蓄を検討してはいかがでしょうか。

製造産業局 素材産業課