今月のヒトコト

スタートアップエコシステムへの思い

7月7日といえば七夕。

幼い頃、短冊に願いを込めて笹の葉に飾ったという方も多いのではないでしょうか。
笹の葉に色とりどりの飾りや願い事を書いた短冊をつるして七夕を祝うお祭りは、今も全国各地で催され、日本の夏の風物詩となっていますね。

夏の夜空を見上げると、天気がよければ夏の大三角形と呼ばれる星を見ることができます。
こと座の一等星「ベガ」、わし座の一等星「アルタイル」、はくちょう座の一等星「デネブ」の3つの星を夏の大三角形と呼び、織り姫のベガと、彦星のアルタイルの間を流れる光の筋が、天の川です。
もやもやと光って見える天の川は、小さな星がたくさん集まってできたものなんですね。

広い宇宙には、天の川のような小さな星が無数に存在していると言われています。
ものすごく広くて、遠くて、果ての無い世界の宇宙。なんとなく遠い存在のようなイメージがあるかもしれませんが、人工衛星から送られてくるデータは身近な暮らしを支える基盤として、私たちと密接な関わりがあります。
例えば、GPSや災害監視、天気予報といったところに人工衛星が使われ、私たちの社会活動や経済活動の基盤になっています。
最近では日本人の民間人として初となる宇宙旅行も、話題になりましたよね。

身近な存在になりつつある宇宙。
実は、先月行われた「日本スタートアップ大賞2022」では、宇宙産業における超難関な課題解決に挑戦する企業が見事大賞を受賞しました。
宇宙産業だけでなく、あらゆる分野でのスタートアップは近年盛り上がりを見せています。

今月の政策特集は、「スタートアップが育つエコシステムを今こそ」です。

岸田総理のスタートアップ創出元年宣言を端緒に、政府全体でもスタートアップ政策の機運が高まっています。
これからますます大きくなるスタートアップ創出の流れの中、どのように日本のスタートアップエコシステムを大きく、豊かに育てていくのか?

今回の政策特集では、起業家や投資家、政府などの今後の取り組みや、それぞれの思いをたっぷりとご紹介します。

今回の表紙に使われている、目を引くデザイン。迫力がありますね。
こちらのデザイン、「METI Startup Policies~経済産業省スタートアップ支援策一覧~」の冊子の表紙と同じデザインになっていること、お気づきでしょうか?

この表紙、実は当初全く異なるデザインで進められていたのです。
でも、必要としている方々へ届けるためには、どんなデザインが良いか?スタートアップ企業の当事者は、どんな思いか?そんなことをあれこれ考えているうちに、スタートアップ企業の「力強さ」や、世界での激しい競争に「勝ち抜いていく」、そんな様子を表現したいという“思い”が出てきました。
それらの思いが、今回の表紙に出てくる龍や虎に表れています。
龍や虎だけだとやや古くなりがちですが、まさに“今”戦いを続けている方々に届くよう、現代的でスタイリッシュな要素を入れ込み、色使いやフォントを工夫した結果、このような表紙ができあがりました。

制作者の“思い”が形となった今回の政策特集、表紙と併せて、ぜひ中身もご注目ください。

経済産業広報室/METI Journalオンライン編集チーム

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