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非純正バッテリーが火を噴く!?

相次ぐ製品事故 正しい使用を

出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)

充電式製品の火災事故が急増

 リチウムイオン蓄電池を搭載した「バッテリーパック」は、電子機器、電動工具、電動アシスト自転車など、コードレスで使用できる幅広い製品に使われている。しかし、近年ではこの「バッテリーパック」から発火するなどの製品事故が多く報告されており、特に充電式の電気掃除機や電動工具の事故が急増し、2014年から2019年までの6年間で72件の事故が報告されている。

制御機能が正常に働かないケースも

 非純正バッテリーパックとは、互換品として販売されている他社製のバッテリーパック製品を指す。非純正バッテリーパックは制御機能が正常に働かず事故に至るおそれがあるものもあり、購入する際はバッテリーパックの販売事業者に安全性について確認を行ってほしい。また、非純正バッテリーパックのなかには品質の悪い電池や電気部品が使用されていた製品が確認されているので注意が必要だ。

事故を防ぐには

 基本的には、製品本体と同じ事業者が販売している純正バッテリーパックの使用を推奨したい。事業者が指定する純正バッテリーパックは、製品本体及びバッテリー双方の制御機能で安全に動作するよう設計されているなど、非純正品と比較し事故のリスクが低減されている。
 またバッテリーパックは、純正のものであっても、落下などで衝撃を受けた場合や、充電している際にバッテリーパックが異常に熱くなったり、膨張・変形したりする場合は事故につながる危険があるためすぐに使用をやめ、事業者に相談してほしい。

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