大阪・関西万博特集

【万博60秒解説】決してあなどれない! 万博限定サウナが「超未来型」だった件について(このイベントがすごい②)

(出典:博覧会協会HP)

まもなく開幕する大阪・関西万博。会場内では、なんとサウナ施設が用意されています。経済産業省の担当者が「独断と偏見」を交えて、イベントの見どころを紹介していくシリーズ。今回は、万博サウナ「太陽のつぼみ」について、その意義をアツーく紹介します。

万博会場で「ととのう」?

万博会場にサウナ施設がある、と聞いて、怪訝な顔をされる方もいらっしゃるかもしれません。これは博覧会協会が主催する立派なイベント。「未来型サウナ」で「ととのう体験」をしてもらおうという超大真面目な企画です。コンセプトは「地球共感覚」。人と地球とつながる、そんな感覚を得られる未来型サウナ。一体、どんなものなのか気になりませんか?

世界に類を見ない「未来のサウナ」で自然と一体化しよう!

まず、外観をご覧下さい。会場内の海に面したところに、とんがった王冠のような構造物が建っています。柱がない設計で、特殊開発された「透明な膜」に覆われています。この膜構造は、超軽量でありながら耐久性が高いという優れた技術です。

透明な膜を使う。これは、太陽の熱で温まる自然のサウナなんです。太陽の光の加減で膜の色も移ろい、世界中の特殊な植物で囲まれた内部は、自然をめいっぱい感じられる空間。大阪湾も眺めながら、照明、音響、アロマなど、五感を研ぎ澄ませる体験が用意されています。

考えてみれば、北欧の本場のサウナは、石造りの建物の中で高温ミストを浴びて温まり、近くの水場に浸かる、それを繰り返すという流れが基本でした。自然と触れあうのは、水浴び部分だけ。

会場の未来型サウナは、新たな膜技術によって、サウナ、水風呂、外気浴、それぞれを順番に繰り返していくプロセスを、太陽の光を浴びながら、大阪湾の風を感じながら、すべて自然の中に溶け込みながら完結。これは、新感覚のリラックス体験です。

膜技術を提供するのは、東京ドームの膜構造なども手がけた、太陽工業。日本の優れた膜技術を体感する場にもなっています。

日本が創っていく、サウナの「新時代」

北欧のサウナとは違った形で発展してきた日本のサウナ文化。万博を機会に更なる進化を遂げ、あわよくば世界のサウナ文化に革命を起こそうという野心溢れるこの企画。

体験スロットは限られているので、サウナ愛好家の方々の超人気企画になることは確実です。ぜひ、会場で、未来に向けて自然と一体となることで「ととのう」未来体験を、世界に広がるよりも一足先に、堪能してみてください!

経済産業省 博覧会推進室

【リンク先】
プレスリリース「万博サウナ「太陽のつぼみ」」